メルケル独首相:「欧州プロジェクト」成功のために努力必要

ドイツのメルケル首相は「欧州プロ ジェクト」を成功に導くため一段と努力するよう、他の欧州諸国首脳に 呼び掛けた。ドイツからの無条件の支援を期待しないようにくぎを刺 し、当局者らが闘わなければユーロが危険にさらされると警告した。

同首相が率いるキリスト教民主同盟(CDU)のウェブサイトに18 日掲載されたインタビューで、首相は「われわれはまだ、全てが機能し 良い結果になると確信できる方法で欧州プロジェクトを形成することが できていない」と指摘。「つまり、われわれは作業を続けなければなら ないということだが、私は成功すると楽観している」と語っている。

独議会は19日、欧州によるスペインの銀行救済について採決する。 メルケル首相は各国の財政への監視強化なしにドイツがユーロ圏債務危 機解決のための追加負担を受け入れることはないと示唆した。「われわ れがコントロールできない限り負担はしない」という原則はドイツ国民 の大半によって共有されていると強調した。

統合深化の一環として合同での銀行救済を欧州連合(EU)が検討 する中で、ユーロ圏の債務について連帯責任を迫るイタリアのモンティ 首相やフランスのオランド大統領からの圧力にメルケル首相は抵抗して いる。2013年秋の総選挙を控えてメルケル首相は依然、ドイツの政治家 として第一の人気を誇っている。

ドイツ経済にも減速の兆しがみられるものの、失業率は20年ぶり低 水準にあり、国際通貨基金(IMF)も今年の独成長率を1%を予想。 ユーロ圏のマイナス0.3%成長見通しと対照的だ。

メルケル首相はインタビューで、ドイツは「欧州の隣人たちが好調 な場合に限り好調さを維持できる」としながらも、各国がその見返りと してそれぞれ努力をしない限り「結束」を期待することはできないとい うのが「基本原則だ」と強調した。

同首相はまた、タイのインラック首相との会談後に記者団に、スペ イン支援について議会が可決すると「楽観している」とも述べた。

東独育ちで17日に58歳になったメルケル首相は、共産主義の崩壊が 今でも自身の欧州・世界観を形作っていると述べた。「自由を体験して 私は目覚めた」とし、「冷戦を乗り越え、欧州での戦争をもう恐れなく て済むことは素晴らしい」と語った。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE