【個別銘柄】電力が連日売り、不具合のJパワーも安い、不動産堅調

きょうの日本株市場で、株価変動材 料があった銘柄の終値は以下の通り。

電力株:関西電力(9503)が前日比6.3%安の758円、北陸電力 (9505)が21%安の877円、中部電力(9502)は2.9%安の1109円など。 政府が発送電分離などを盛り込んだ基本方針をまとめたことを受け、電 力業界の地域独占が崩れ、今後の競争激化を警戒する売りがこの日も続 いた。経済産業省原子力安全・保安院は17日、北陸電志賀原子力発電所 と関西電大飯原発の直下に活断層が通っている可能性があるとして、両 電力に対し詳しい地質調査を一両日中にも指示する、と18日付の日本経 済新聞朝刊が報道。原発再稼働の可否をめぐる懸念も電力株にとって逆 風だ。

J-POWER(9513):2.9%安の1988円。北海道・本州間の電 力連系設備に不具合が発生したと18日発表。原因を調査中で、復旧の見 込みは未定という。

不動産株:三井不動産(8801)が2%高の1519円、三菱地所 (8802)が1.2%高の1419円など。不動産経済研究所がきょう午後発表 した6月の首都圏マンション新規発売戸数は、前年同月比16.4%増と2 カ月ぶりに増えた。また、日本銀行が朝方発表した6月の金融政策決定 会合議事要旨では、大きなリスク顕在化時にあらゆる選択肢を排除しな い姿勢を複数の委員が示唆。業況改善への評価や追加金融緩和を見込む 買いが入った。このほか18日付の日本経済新聞朝刊で、政府が不動産投 資信託(REIT)による海外不動産の取得を実質解禁する方針、と伝 えられる材料もあった。

ユニー(8270):9.9%安の815円。公募増資と伊藤忠商事(8001) を引受先とする第三者割当増資を実施し、最大298億円を調達すると17 日発表した。8月上旬に3000万株の公募増資を実施して需要が強ければ 追加で450万株を発行する。発行価格は7月25-31日の間に決める。伊 藤忠には103万5000株を割り当てる。増資後の発行済み株式総数は最大 約2億3410万株となり、現在より約18%増える。1株価値の希薄化や株 式需給の悪化を懸念した売りが膨らんだ。調達資金は設備投資などに充 てる。

コスモス薬品(3349):4.5%高の6000円。一時6.3%高の6100円ま で上げ、上場した04年11月以来の高値を更新した。野村証券は17日付 で、目標株価を4800円から5600円に引き上げた。投資判断は「中立」を 継続。池内一アナリストはリポートに、価格訴求による顧客支持の拡大 と効率店舗運営の継続、新規出店エリアの業績貢献度拡大の持続などを 考慮し、今期以降の業績予想を上方修正したと記述した。13年5月期営 業利益予想は146億円から147億円(会社計画134億円)、14年5月期 は161億円から164億円に増額。

山崎製パン(2212):3%高の1059円。SMBC日興証券が17日付 で、投資判断を「アンダーパフォーム」から「中立」に、目標株価 を930円から1030円に引き上げた。沖平吉康シニアアナリストはリポー トに、業績の底は見えた、次は業績改善策に注目していきたいと記述。 パン業界全体に足元のシカゴ小麦市況の上昇で原料の先高観が強まる 中、今下期に低価格競争を行う動機が後退している可能性もあると指摘 している。

ヤマハ発動機(7272):5.4%安の654円。三菱UFJモルガン・ス タンレー証券が17日付で目標株価を780円から600円に下げ、投資判断 「アンダーパフォーム」を継続した。持丸強志シニアアナリストはリポ ートで、インドネシアの二輪車事業は金融引き締めによる市場減速や新 商品の販売不振など従来からのマイナス要因が拡大していると指摘。さ らに割賦販売の厳しい頭金規制の影響懸念などで、本格回復は13年下期 以降にずれ込む可能性が高まったとの見方を示した。

イー・アクセス(9427):5.2%安の1万4520円。クレディ・スイ ス証券は17日付で、投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」 に、目標株価を1万6000円から1万3000円に引き下げた。早川仁アナリ ストはリポートで、有利子負債に対する返済原資のバランス悪化を意識 せざるを得ない局面と指摘している。

アルフレッサ ホールディングス(2784):1.7%安の4250円。常 盤薬品(7644)など2社を株式交換で完全子会社化すると17日発表し た。交換比率は1対0.147。常盤薬株は9月26日に上場廃止予定。バー クレイズ証券の関篤史アナリストはリポートに、希薄化が8%とやや大 きく、株価にネガティブと記述。「ヘルスケアコンソーシアム」構想に 向けた一歩で戦略的に意味あるが、シナジー創出には医療機関に対する 価格交渉力回復が必要、とも指摘している。同証では、アルフレHの目 標株価を4400円から4200円に引き下げ、投資判断は「イコールウエー ト」を継続した。常盤薬株はストップ高に当たる80円(19%)高の495 円で終えた。

ピーエスシー(3649):2.1%高の7860円。1-6月期(上期)の 営業利益は前年同期比4倍の2億円と、従来計画の1億4500万円を上回 ったもよう、と17日に発表。代理店販売の好調、直販では高利益率のソ フトウエアの販売に傾注し、外注加工費の圧縮で採算性が好転したとい う。同社は愛媛県地盤の医療システム会社。

楽天(4755):2.4%高の813円。1-6月の連結営業利益は前年同 期比2割増の360億円程度と、上期の過去最高を更新したようだと18日 付の日経新聞朝刊が報じた。サイトを通じた買い物に付与するポイント を通常より多くするセールなどで消費者の利用が増えたという。

バンダイナムコホールディングス(7832):4.1%高の1104円。バ ークレイズ証券が17日付で、投資判断を「アンダーウエート」から「イ コールウエート」に、目標株価を1150円から1300円に引き上げた。

ネクソン(3659):4.7%安の1522円。バークレイズ証券が17日付 で、投資判断を「オーバーウエート」から「イコールウエート」に引き 下げた。目標株価は1600円を継続。

ニッセンホールディングス(8248):8.5%安の336円。12年12月期 の連結営業利益が従来予想を28%下回り、前期比9.5%減の24億5000万 円になりそう、と17日発表した。受注比売上率の低下などが響く。

ニチアス(5393):16%安の378円。17年満期円建ての転換社債型 新株予約権付社債(CB)を海外市場で発行する、と17日発表した。潜 在的な株式需給の悪化懸念などから、売りが膨らんでいる。CB発行に 伴う手取り概算86億1000万円の調達資金は、新基幹系業務システムの構 築、住宅用断熱材の需要増に伴う設備投資資金、借入金返済に充当す る。

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