日銀、輪番オペ1年以下の下限金利撤廃-マイナス金利容認も

日本銀行は長期国債買い入れ(輪 番オペ)の残存期間1年以下を対象に0.1%の下限金利を撤廃し、マ イナス金利での買い入れも容認する。同オペでの応札額が予定額に届 かない「札割れ」を回避する対応策。広報担当の中村毅史氏によると、 17日に証券会社など取引業者に通知した。

具体的には正の金利を入力することになっていたものを、短期国 債や1年以下について、「正、負、ゼロのいずれかの値」を入力するこ とに変更。日銀がマイナス金利でも購入することは初めて。同オペで はこれまで日銀が買い入れる際に利回りが0.1%を下回る場合は対象 外としていた。中村氏は「下限金利がなくなるので、札割れは起きに くくなるだろう」との見方を示した。

残存期間1年以下の同オペでは、5月18日実施分が2006年2月 以来の札割れが起こり、今月6日も約2カ月ぶりに札割れとなった。

野村証券の松沢中チーフストラテジストは「今後、残存1年超の 長期国債に関しても下限金利が取り払われる可能性は十分あるが、そ の是非やタイミングはあくまでも同ゾーンの取引金利が0.1%を下回 り続け、オペの札割れが頻発するかに依存する」と指摘。

また、UBS証券の伊藤篤シニア債券ストラテジストも「下限金 利の撤廃拡大期待は広がる可能性が高く、短期金利の低下圧力、低金 利継続によるブル・フラット(平たん)化傾向が継続する」とみる。

日銀は12日の金融政策決定会合で、資産買い入れ等基金による短 期国債やコマーシャルペーパー(CP)の入札下限金利(0.1%)を撤 廃することを決めていた。