円とドルがじり高、アジア株軟調で買い-ドル円は79円割れ

東京外国為替市場では午後にかけて 円とドルがじり高となった。前日の米国株が上昇したにもかかわらず、 アジア株が軟調となったため、相対的に安全な円やドルに買い圧力がか かった。

ユーロ・円相場は1ユーロ=97円前半でもみ合っていたが、午後に は97円台を割り込み、一時96円88銭まで円買いが進行。ユーロ・ドル相 場は朝方に1ユーロ=1.2300ドル台に乗せる場面が見られたが、午後に かけてはドル買いが優勢となり、一時1.2267ドルを付けた。

あおぞら銀行市場商品部の諸我晃次長は、「アジア株がちょっと下 げているので、リスクオフ(回避)という感じだ」と説明。その上 で、17日のバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言 では特段目新しいものはなかったが、「いざというときはQE3(量的 緩和第3弾)も含めて検討しているということなので、ドル・円につい てもやはり上値が重い要因になる」と語った。

ドル・円相場は1ドル=79円前半で小動きだったが、午後には円が じり高となり、一時78円94銭を付けた。

アジア株が軟調

バーナンキFRB議長は17日、上院銀行委員会での証言で、雇用の 改善に向けた動きは「いら立たしいほど遅い」ものになる可能性が高い とし、金融当局には景気浮揚に向け行動する用意があるとあらためて表 明した。

バーナンキ議長が追加行動の具体策に触れなかったため、前日の海 外市場では当初失望感が広がり、米国株は売りが先行。しかし、その後 の質疑応答で議長が追加的な緩和手段として、住宅ローン担保証券 (MBS)を含む追加の資産購入や超過準備の付利引き下げ、今後の政 策をめぐるコミュニケーション方法の変更を挙げたことから、米国株は 上昇に転じた。

こうした流れを引き継ぎ、18日の東京株式相場は上昇して始まった が、世界景気の減速や欧州債務問題への懸念がくすぶる中、徐々に伸び 悩み、午後にはマイナスに転換。アジア株も上値の重い展開となった。

三菱東京UFJ銀行米州金融市場部マーケティンググループのマネ ジングディレクター、村尾典昭氏(ニューヨーク在勤)は、今後の展開 について、米金融当局が「追加のアクションを起こすだけの証拠となる かどうか」という意味でも米経済指標が非常に重要だと指摘。「あとは 今週、企業決算の発表が続いているが、今のところは予想外にそれほど 悪くないなという感じではある。引き続きこの辺の企業決算も注目、株 価に与える影響として非常に重要」と話した。

米経済指標を見極め

この日は米国で今月末のFOMCの議論の素地となるベージュブッ クが公表される。経済指標では6月の住宅着工や先週分の新規失業保険 件数が発表される。

ユーロ・ドル相場は前日の海外市場で1.2317ドルと10日以来のユー ロ高・ドル安水準を付けた後、いったん1.2189ドルまでドルが急反発。 その後値を戻し、この日の東京市場午前には一時1.2307ドルを付ける場 面も見られていた。

あおぞら銀の諸我氏は、「緩和期待という意味ではドル売り材料に なってくると思うが、ユーロも金利を下げていたりするので上は重い」 と指摘。その上で、「FRBも月末のFOMCですぐに緩和はしてこな いと思う。月初の雇用統計も含む経済指標を確認していくのではない か」と話した。

--取材協力:近藤雅岐、大塚美佳 Editors: 青木 勝, 持田譲二

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 小宮 弘子 Hiroko Komiya

+81-3-3201-2371 hkomiya1@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo

+81-3-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net 東京 Rocky Swift

+81-3-3201-2078 or rswift5@bloomberg.net . ・

NI JMALL NI FRX NI JFRX NI JAPAN

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE