森トラスト社長が私財160億円で中国ファンド

総合不動産業を手掛ける森トラスト 社長で日本の富豪である森章社長(76)が私財による投資事業に乗り出 した。森氏によると、投資先は「社会的意義のある会社」で、中国企業 や中国進出を検討する日本企業など。すでに180億円を投じたが、5年 後には資産残高を500億円程度まで増やす方針だ。

森家のDNAがそうさせた-。ブルームバーグ・ニュースとのイン タビューで森氏は熱心に語った。投資事業の中核は投資会社「MAプラ ットフォーム」。森氏がポケットマネーから資本金90億円と資本準備 金70億円の計160億円を拠出。森トラストと資本関係はない。MA社の 設立は2011年6月だが、今期から投資を活発化した。

既投資先は森氏個人が有望とみた中国の通信教育事業会社など。不 動産関係とは限らない。森氏は「昔と違い森トラストには上場グループ 会社ができたこともあり、大きなリスクが取れない」という。別会社で 新しい姿を描き、「かつての森ビル観光のようにうまくいけば、将来的 に森トラストと共同で中国への投資を実現したい」と夢を見る。

森氏が森トラストの経営に参画して40年が経過した。しかし、新た な事業への意欲は衰えない。米フォーブス誌によると、森氏は2012年の 日本長者番付で6位、世界でも314位の富豪。資産総額は35億ドル (約2775億円)とされている。