ゴールドマンが5億ドルの追加経費削減へ-上期収入は低水準

米ゴールドマン・サックス・グルー プは今年、さらに5億ドル(約395億円)の経費を削減する計画だ。1 -6月(上期)の収入は7年ぶりの低水準となり利益も低迷した。

デービッド・ビニアー最高財務責任者(CFO)はアナリストとの 電話会議で、「われわれは自分たちで動かせるレバー、つまり経費と資 本をコントロールしようとしている」と述べた。「世界は回復すると考 えているので、いずれについても行き過ぎは避けたい」と付け加えた。

ロイド・ブランクファイン最高経営責任者(CEO)は現在の減速 を2008年の金融危機への一時的な反応とみているが、これに対応するた め過去1年で人員を3200人減らしている。ビニアーCFOは昨年来達成 した14億ドルのコストカットに加え、新たな経費削減を実施すると述べ た。

17日の同社発表によると、4-6月(第2四半期)の純利益は9 億6200万ドル(1株当たり1.78ドル)と、前年同期の10億9000万ドル (同1.85ドル)から減少。ただ、資産運用事業の収入増が寄与し、利益 はブルームバーグ・ニュースの調査に答えたアナリスト25人の中で最高 の予想も上回った。

ヘッジファンド、セカンド・カーブ・キャピタルのトーマス・ブラ ウンCEOはブルームバーグテレビジョンとのインタビューでゴールド マンについて、「難しい環境の中でうまくやっている」と評価する一 方、「それでも、収益率は低い」と指摘した。

株主資本利益率(ROE)は第2四半期に5.4%と、前年同期 の6.1%や前四半期の12.2%から低下した。

ビニアーCFOは「このようなマクロ環境の中で適切なROEが得 られるとは考えにくい」と指摘。欧州各国政府の財政のほか、米国と中 国の経済成長をめぐる懸念が市場活動を鈍らせていると説明した。

第2四半期の資産運用事業の収入は5%増の13億3000万ドルとな り、アナリスト7人の予想平均の11億8000万ドルを上回った。プライベ ートエクイティ(PE、未公開株)やヘッジファンドの持ち分、株式投 資などの収支をまとめた投資・融資部門の4-6月損益は、2億300万 ドルのプラス。アナリスト7人を対象に実施した調査では7億ドルのマ イナス-2億ドルのプラスが見込まれていた。

ブランクファインCEOは発表文で、「第2四半期は市場環境が悪 化し、欧州の不安定や世界の成長への懸念を背景に顧客の活動は企業と 投資家どちらも低下した」と分析した。

米紙ウォールストリート・ジャーナルはこの日、ゴールドマンが銀 行子会社を通じた融資を1000億ドルと3月末の120億ドルから増やす計 画だと報じていた。ビニアーCFOは電話会議でこの計画について尋ね られ、富裕層や企業に銀行部門から融資を提供する戦略が「大げさに」 報じられたものだと語った。

第2四半期の収入は前年同期比9%減少の66億3000万ドル。アナリ スト16人の予想平均は62億5000万ドルだった。1-6月の収入は前年同 期比14%減の166億ドルと、05年度上期の112億ドル以来で最少。上期純 利益の30億7000万ドルも08年度上期以来で最少だった。

第2四半期の経費は前年同期比8%減。最大項目の報酬費用は9% 減だった。

原題:Goldman Sachs to Cut $500 Million in Costs as Profit Declines(抜粋)