6月の英インフレ率2.4%、2年半ぶり低水準-衣料品値下がり

英国の6月のインフレ率は予想に反 して低下し、2年半ぶりの低い伸びとなった。衣料品の値下がりが主因 で、イングランド銀行(英中央銀行)による今月の量的緩和再開を正当 化する形となった。

英政府統計局(ONS)が17日発表した6月の消費者物価指数は前 年同月比2.4%上昇と、伸び率は前月の2.8%から低下し、2009年11月以 来の低い伸びとなった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミ スト27人の調査中央値では2.8%上昇が見込まれていた。前月比で は0.4%低下し、6月としては1996年の統計開始以来で最大の落ち込み を記録した。

英中銀は今月の金融政策決定会合で、資産買い取りプログラムの規 模を500億ポンド(約6兆1800億円)拡大することを決定。2009年以降 で2回目のリセッション(景気後退)に陥った英経済のてこ入れに一段 の量的緩和を活用する余地は、インフレ鈍化によって生まれた。

IHSグローバル・インサイトのエコノミスト、ハワード・アーチ ャー氏(ロンドン在勤)は「消費者物価の上昇率は年内に2.2%前後ま で低下し、2013年には2%を下回るとわれわれは予想している」とし、 「消費者の購買力を抑える力は緩和され、景気にとって真の助けとなる だろう。さらに、景気が改善されなかった場合にイングランド銀行が一 段の量的緩和を講じることも容易になる」と続けた。

ONSによると、衣料品と靴の価格は前月比4.2%下落と、6月と しては統計上で最大の落ち込みを記録した。6月の天候は1910年の観測 開始以来で最も雨が多く、気温も1991年以来の低さとなったことから、 小売業者は値下げを余儀なくされたという。

同時に発表された6月の英小売物価指数は前年同月比2.8%上昇 と、5月の3.1%上昇から伸びが鈍化。住宅ローンなどを除いたベース でも2.8%上昇(前月は3.1%上昇)となった。

原題:U.K. Inflation Unexpectedly Slows as Clothing Prices Drop (1)(抜粋)

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