日本勢には泣き面に蜂-液晶テレビ市場で中国のTCLが台頭

中国が全国人民代表大会(全人代、 国会に相当)を開催する北京の人民大会堂で、パナソニック製のテレビ が中国最大の薄型パネルテレビメーカー、TCL集団の製品に交換され た。苦境に陥っている日本のテレビ業界に追い打ちをかけるような動き だ。

調査会社ディスプレイサーチによれば、TCLマルチメディア・テ クノロジー・ホールディングスは1-3月(第1四半期)にパナソニッ クとシャープを抜き、市場シェアで世界5位の液晶表示装置(LCD) テレビメーカーに浮上。韓国のサムスン電子とLG電子の後塵を拝し3 位となったソニーは、テレビ事業での損失縮小に向け中国での販売経路 拡大に期待するとしている。

戦後最高値に近い円相場やテレビの製品価格下落、韓国勢との競 争、欧米の需要低迷が重しとなり、ソニーとシャープ、パナソニックの 3社合わせた年間損失は1兆6000億円を記録。そうした中でTCLの台 頭を許した。

JIアジアの香港在勤アナリスト、ジャンルイ・ラファイエドニ氏 は「多大な困難のただ中にある日本のメーカーは中国からちょっと目を 離してしまっている。TCLにとっては好都合だ」と述べる。

パナソニックはまた、画面が世界最大の高品位3次元(3D)テレ ビの作り手でもなくなってしまった。サイズが103インチの同社製品に 対し、TCLは110インチ型モデルを生産する。

原題:Surging TCL in China Adds to Woes of Japanese TV Makers: Tech(抜粋)

--取材協力:Jun Yang.

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