今日の国内市況(7月17日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場 は以下の通り。

●TOPIXは2年ぶりの8日続落、輸出や素材売り-景気、円高懸念

東京株式相場は、TOPIXが約2年ぶりに8日続落となった。低 調な米国経済指標や為替の円高進行への警戒から電機やゴム製品、輸送 用機器といった輸出関連株、鉄鋼や非鉄金属など素材関連株が下落。発 送電分離などの監督官庁の基本方針がまとまり、収益力低下への懸念で 電力株は売り込まれた。

一方、海外景気の先行き不透明感が強い中、バリュエーション面で の割安感が意識され、不動産株が東証1部33業種の上昇率1位。保険や 証券など金融、医薬品、小売りといった内需関連株が堅調に推移し、相 場全般を下支えした。

TOPIXの終値は前週末比2.96ポイント(0.4%)安の743.38 で、2010年6月22日から7月1日に記録して以来の8日続落。一方、日 経平均株価は同30円88銭(0.4%)高の8755円と続伸した。

●超長期債が上昇、米債高や投資家の需要で買い優勢-長期金利横ばい

債券市場では超長期債が上昇した。前日の米国市場で債券相場が上 昇したことに加え、割安感から投資家の需要が根強く、買いが優勢とな った。

三井住友アセットマネジメント債券運用グループの永見哲シニアフ ァンドマネジャーは、「これまで債券購入を抑えていた投資家の潜在需 要は根強い。短中期の金利低下に行き過ぎ感があり、利回り曲線はフラ ット化しやすい地合いだ」と述べた。

現物債市場では超長期債が買われた。20年物137回債利回りは前週 末比2ベーシスポイント(bp)低下の1.565%、30年物回債利回りは 1bp低い1.78%まで低下した。長期金利の指標となる新発10年物 の324回債利回りは、同0.5bp低下の0.765%で始まった後、若干水準 を切り上げ、横ばいの0.77%で推移している。

●ドルは78円台後半、米追加緩和期待が重し-円高けん制で下値も限定

東京外国為替市場では、ドルが1ドル=78円台後半と、約1カ月ぶ りの安値圏で推移した。米経済指標の弱さが目立つ中、この日は米連邦 準備制度理事会(FRB )のバーナンキ議長の議会証言を控え、追加 の量的緩和策をめぐる観測を背景にドルの上値が抑えられた。

前日の海外市場で一時78円69銭と、6月18日以来の安値を付けたド ル・円相場は東京市場の取引で78円79銭を下値に79円ちょうどまで値を 戻す場面も見られたが、戻りは限定され、日中の値幅は21銭にとどまっ た。午後3時40分現在は78円95銭付近で取引されている。

外為どっとコム総合研究所のジェルベズ久美子研究員は、この日は バーナンキ議長の議会証言が焦点で、以前よりも具体的な追加緩和措置 を考えているというアピールがあれば、ドル売りになる可能性があると 指摘。ただ、日本の当局からは円高をけん制する発言も聞かれ、「わざ わざ円を買いに行くほどの材料もない」状況下で、ドル安・円高の進行 も限られたと言う。