米干ばつで農地が悲鳴-しおれるトウモロコシ、相場高騰

トム・フローラさんは先週、米イン ディアナ州デルフィで所有するトウモロコシ畑の一つを見て回った。先 月まで例年を上回る収穫を見込んでいた農地だ。8列目まで足を踏み入 れ、全滅だとつぶやいた。

「このような状態をこれまで見たことがない」。フローラさん (63)が指さしたトウモロコシの茎の高さは4フィート(約1.2メート ル)。例年のこの時期の半分の高さしかなく、葉は茶色にしおれてい る。穂軸には穀粒がほとんどない。「ここの土壌は良質だが、今年はそ うではない。乾燥し過ぎている。これでは何も生産できないのではない か」とフローラさんは語る。

中西部は1988年以降で最悪の干ばつに見舞われ、アーカンソー州や オハイオ州などで農地が干上がりトウモロコシ生産が脅かされている。 米政府は先週、収穫高が過去2番目の高水準に達するとの見通しを示し た。過去最高を予想していた先月時点から12%下方修正した。

食肉小売価格が既に過去最高水準にある中、食料や飼料の原料とな るトウモロコシの価格が高騰している。国連の5日の発表によると、米 国の供給が予想を下回っているため、世界の食料価格は6月時点の1年 9カ月ぶりの低水準から上昇するとみられている。米国は世界最大のト ウモロコシ輸出国。

アキュウェザーなど民間気象予報会社は、向こう1カ月間に状況が 悪化すると予想。シカゴのトウモロコシ相場は6月半ば以降、1ブッシ ェル当たり2.665ドル(53%)高騰している。

原題:Good Dirt Gone Dry Wilting Corn as Food Costs Gain: Commodities(抜粋)

--取材協力:Alan Bjerga、Jeff Wilson、Steve Stroth.

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