トレーダー報告原因とのJPモルガン説明、元行員は疑問視

米銀JPモルガン・チェースはロン ドン・チーフ・インベストメント・オフィス(CIO)部門のトレーダ ーらが故意に誤ったポジション報告を行い、少なくとも58億ドル (約4600億円)の損失を隠した可能性があると主張しているが、同部門 の業務に関して直接事情を知る元幹部らはこの説明はほとんど意味がな いと指摘している。

JPモルガンは1-3月(第1四半期)利益を4億5900万ドル減額 修正した。その一因は英部門トレーダーによる積極的なポジション評価 が内部調査で発覚したためだとトレジャリー・アンド・セキュリティー ズ・サービシズ部門責任者、マイク・カバナ氏は今月13日にアナリスト との会合で説明した。こうした評価によってクレジット・デリバティブ のポートフォリオでの損失が実際よりも少なく見えたことから、トレー ダーが損失の全額を隠そうとした可能性があると幹部は結論付けたとい う。

同行はトレーダーに日々のポジション評価を義務付け、損益やリス クを追跡できるようにしている。CIO部門元幹部3人と市場リスク担 当上級幹部1人によると、内部管理グループはこの評価と市場価格を月 1回と四半期末に再確認する。同行は利益計算の際には各トレーダーが 提出する価格ではなく、内部管理グループの価格を使っており、1トレ ーダーやトレーディングデスクが価格を不正操作することは困難だとい う。

内部調査を指揮するカバナ氏は記者団との電話会議で「トレーダー が会計処理で必要なことを行っているかどうか疑問がある」と述べ、 「トレーダーは少し積極的な評価を行っていたという感じだが、概して ビッド・アスク・スプレッドの範囲内だった」と付け加えた。

原題:JPMorgan Blaming Traders for Bad Marks Baffles Ex-Employees (2)(抜粋)

--取材協力:Mary Childs、Christine Harper、Stephanie Ruhle、Dan Hart.