アイルランド、銀行救済費用の交渉で有利に-ECBが方針転換

経営が行き詰った銀行の優先債保有 者に損失を負担させることをECBが支持したことを踏まえ、アイルラ ンドのヌーナン財務相は欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁と会談す る際、銀行救済関連債務の再編を求めるもようだ。

ヌーナン財務相とドラギ総裁は17日にフランクフルトで、「アイル ランド金融システムの長期的な持続性」に関して話し合う。同財務相の ポール・ボルガー報道官が16日電子メールで説明した。ECBの事情に 詳しい関係者2人が16日語ったところでは、こうした協議が行われる背 景には、ECBが経営難の銀行について優先債保有者に損失を負担して もらうことを支持する姿勢に転じたことがある。

証券会社デービーのコナル・マック・コラ氏らアナリストによる と、こうした状況変化は、アイルランドが銀行救済で抱えた債務の再編 につながる可能性がある。同国はすでに、旧アングロ・アイリッシュ銀 行(AIB)と旧アイリッシュ・ネーションワイド・ビルディング・ソ サエティーが発行した無担保・無保証の優先債保有者の大半への返済を 済ませている。両行には347億ユーロ(約3兆4000億円)の公的資金が 投入され、清算手続きが進められている。

マック・コラ氏は「アイルランドの銀行救済コスト軽減に関する今 後数カ月の交渉で、同国の立場は有利になる」とし、「AIBとアイリ ッシュ・ネーションワイドの救済に利用した約束手形の借り換えを政府 は長い間求めてきたが、少なくともその追い風となるだろう」と述べ た。ヌーナン財務相は、両行救済に用いた300億ユーロの約束手形の再 編を昨年9月から求めている。

ECBは、アイルランドの金融セクターがほぼ破綻状態となった 後、銀行の優先債保有者に損失負担を求めることに一貫して反対してい たが、ECBが姿勢を転換したことが16日に分かった。

原題:Draghi Meets Noonan as ECB Step Change Strengthens Irish Hand(抜粋)

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