深刻化する干ばつ、米経済の頼みの綱の農業脅かす

雲一つない青空が、これほど不吉に 見えることはめったにない。

米国ではインディアナ州やアーカンソー州、カリフォルニア州が過 去数十年間で最悪の干ばつに見舞われ穀物生産や地方経済に被害が出て おり、食料価格は過去最高水準に上昇する恐れがある。農業は15兆5000 億ドル規模の米経済の小さな部分を占めるにすぎないが、リセッション (景気後退)からの脱却の険しい道のりの途上にあった過去3年間、最 も回復力を示していた産業に一つだった。

ウェルズ・ファーゴ(ミネアポリス)の農業担当エコノミスト、マ イケル・スワンソン氏は「干ばつは米経済にとって、向こう4四半期に わたり、あらゆる局面に織り込まれる500億ドル規模の事象になるだろ う」と指摘。「食料価格は過去最高水準から下落するのではなく、上昇 すると予想される」と述べた。

米農務省は11日、これまでで最多の26州の1000郡余りを自然災害被 災地域に指定する方針を示した。これは全米の郡の約3分の1に相当 し、この地域の農業経営者は干ばつや山火事などの自然災害対策向け低 金利融資の対象になる。

クレイトン大学(ネブラスカ州)のアーニー・ゴス教授(経済学) は電子メールで「今回の干ばつは、地域や国内、国際的にも影響を及ぼ すだろう」と予想。多くの州の経済成長を下支えしてきた農業所得が 「大きな下押し圧力にさらされる」との見通しを示した。

原題:Worst-in-Generation Drought Dims U.S. Farm Economy Hopes (1)(抜粋)

--取材協力:Alan Bjerga、William Selway、Daniel Enoch、Leslie Patton、Shruti Singh、Tony C. Dreibus、Steve Matthews、Esme E. Deprez、Gail DeGeorge.