FRB議長、一段と成長重視の姿勢に-失業率の高止まりで

バーナンキ米連邦準備制度理事会 (FRB)議長の成績表には失業という汚点がある。

2009年6月のリセッション(景気後退)終了以降、議長はインフレ 率を目標の2%に近づけたほか、銀行部門を資本増強へ導き、米史上最 低の借り入れコストにつながる同国経済への信頼感を支えるのに貢献し た。一方、失業率は3年5カ月連続で8%を上回っている。

ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズのチーフエコノミスト、ジ ョン・シルビア氏は、失業率をFRB当局者が掲げる長期目標であ る5.2-6%に近づけられないでいることから、バーナンキ議長らは物 価安定より経済成長の必要性を強調するようになったと指摘する。

FRBは先月の連邦公開市場委員会(FOMC)で、保有債券の平 均残存期間の長期化を図るオペレーション・ツイスト(ツイストオペ) を年末まで延長することを決め、過去最大規模の金融緩和措置を拡充。 バーナンキ議長はその後の会見で、雇用見通しが継続的に改善しなけれ ば追加的な行動が必要になるだろうと述べた。

議長は17、18日に米議会で半期金融政策報告を行う。

米労働省によると、失業率は09年10月に10%に達した後、今年4月 には8.1%まで低下したものの、5月は再び8.2%に上昇。6月も同水準 だった。FRBは6月に、年末時点の失業率見通しを8-8.2%に引き 上げた。4月時点の予想は7.8-8%だった。13年についても7.5-8% とし、従来予想の7.3-7.7%から引き上げている。

バークレイズの米国担当チーフエコノミスト、ディーン・マキ氏 は、「極めて深いリセッションだったとの認識があるため、バーナンキ 時代をいつか振り返る時には、望ましいペースではなくても失業率が低 下していれば、議長はそれほど批判を受けないだろう」と指摘。「失業 率の低下が止まり、残りの任期中に下がらなければ、議長の遺産を評価 する際、それは問題となるだろう」と述べた。

原題:Bernanke Incomplete on Employment Prompts Fed to Shift Its Focus(抜粋)

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