【個別銘柄】電力や東製鉄売られる、キヤノンも弱い、住江織は急伸

きょうの日本株市場で、株価変動材 料があった銘柄の終値は以下の通り。

電力株:関西電力(9503)が前週末比7.2%安の809円、北陸電力 (9505)が8.3%安の1115円、中部電力(9502)は同5.8%安の1142円な ど。経済産業省の電力システム改革専門委員会は13日、電力会社の発電 部門と送配電部門を分ける発送電分離、唯一規制の対象となっていた家 庭向けの電力小売りを全面的に自由化することなどを盛り込んだ基本方 針をまとめた。電力業界の地域独占が崩れ、今後の競争激化による収益 低減が警戒された。

東京製鉄(5423):14%安の358円。鋼材の出荷価格が当初予想を 下回ったほか、販売数量の伸び悩みなども響き、4-6月の単独営業損 失は60億円程度の見込みと13日に発表。4-9月計画10億円を大きく上 回る赤字で、今月20日予定の4-6月決算発表に併せ、上期業績予想を 修正する見通しとしている。

大和工業(5444):4.9%安の2118円。野村証券が16日付で、投資 判断を「買い」から「中立」に、目標株価を2490円から2340円に引き下 げた。松本裕司アナリストはリポートに、他社の拡販戦略による日本の H形鋼(純利益に占める推定構成比率19%)の競争激化で業績予想を下 方修正したと記述、シェア首位の東製鉄が販売価格を大きく引き下げて おり、大和工も悪影響が避けられないと指摘した。

JXホールディングス(5020):7.8%安の356円。2000年から保安 検査記録に虚偽が判明したことを受け、JX日鉱日石エネルギーは水島 製油所B工場の全精製装置を停止する、と13日に岡山県と関係当局に報 告した。安全確認で装置の運転を見合わせる。野村証券の松本繁季アナ リストは13日付リポートに、水島製油所での保安検査の不備が業績に与 える影響が見えるまで株価の上値は重いと記述。同証では投資判断を 「買い」から「中立」に、目標株価を500円から380円に引き下げた。

キヤノン(7751)やセイコーエプソン(6724):キヤノンが3.1% 安の2878円、エプソンが7.4%安の627円。プリンターメーカーのレック スマークが、欧州需要の弱さ理由に4-6月業績が従来計画下回ったも ようと発表したことを受け、13日の米国株市場でレックスマーク株 が16%安と急落。プリンター事業の収益環境の厳しさを警戒する売りに 押された。

内需関連株:個別ではファーストリテイリング(9983)が4.8%高 の1万6060円で終え、同銘柄だけで日経平均株価を29円押し上げた。こ のほか、三井不動産(8801)が2.5%高の1489円、東京海上ホールディ ングス(8766)が2.1%高の1877円、大林組(1802)が1.4%高の361円 など。東証33業種別指数では不動産、保険、小売、証券・商品先物取 引、建設などが値上がり率上位に並ぶ。6月の米小売売上高が3カ月連 続で前月比減少するなど、海外景気の先行き不透明感が強い上、為替の 円高傾向もあり、輸出関連を中心に海外での収益比率の高い業種が敬遠 され、消去法的に内需関連株に資金が向かった。

住江織物(3501):12%高の154円、東証1部の上昇率トップ。13 年5月期連結業績は売上高で前期比7.5%増収、営業利益は94%増の20 億円を計画すると13日に発表。自動車・車両内装事業で米国、中国など 海外事業子会社の業績回復を見込む。12年5月期は、震災復興需要など で売上高は6%増えたが、価格競争の激化や原材料価格の影響などで営 業利益は13%減の10億3100万円だった。

東洋炭素(5310):7.5%安の2245円。13年5月期の連結営業利益 は前期比9.2%減の55億円を見込む、と13日に発表。ブルームバーグ・ データによると、アナリスト7人の事前の予想値平均は59億円だった。 クレディ・スイス証券の山口潤アナリストは17日付のメモで前期実績、 今期計画ともに弱めと映り、株価へのインパクトはネガティブと指摘し た。

東芝(6502):2.1%安の275円。米ウェスチングハウス・エレクト リック(WH)の株式49%の売却の可能性を検討するためJPモルガ ン・チェースを起用した、と英紙サンデー・エクスプレスが伝えた。同 報道について、東芝の広報担当、大原亨氏は、今の時点で申し上げるこ とはない、とブルームバーグの電話取材に対して答えた。大原氏による と、東芝の現時点のWH株保有比率は67%。岩井コスモ証券の西川裕康 シニアアナリストは、報道が事実ならば、東芝株にとってネガティブだ と述べた。

サマンサタバサジャパンリミテッド(7829):4.8%安の4万7800 円。3-5月の連結営業利益は前年同期比36%減の2億4400万円だっ た、と13日に発表。東京スカイツリー出店など効果的な店舗展開、プロ モーション活動で売上高は5.1%増えたが、通販雑誌による通販事業の 収益性が悪化したのが響いた。インターネットショッピングサイトの台 頭、セール長期化など市場環境への対応が遅れたという。前期比26%増 の18億円を見込む13年2月通期計画に対する進ちょく率は14%。

グローウェルホールディングス(3141):8%高の3110円。一 時10%高の3170円と、2008年9月の株式上場以来で最高値を付けた。13 日発表の11年9月-12年5月連結純利益は前年同期比1%増の37億 円。12年8月通期純利益見通しは前期比21%増の55億円を据え置いた。 また、東証1部上場を記念して期末配当予想を20円から25円に増額、年 間配当は45円と前期実績比7円50銭の増配とした。堅調な業績と記念配 実施を評価した買いが集まった。

カゴメ(2811):3%高の1739円。SMBC日興証券の沖平吉康シ ニアアナリストは13日付リポートに、トマト旋風で業績拡大が続くと指 摘、今期営業益予想を85億円から会社計画並みの100億円に、来期予想 を98億円から101億円、再来期予想を104億円から107億円にそれぞれ増 額した。目標株価は1550円から1600円に変更、投資判断は「中立」を継 続している。

KLab(3656):14%安の482円。11年9月-12年5月単独営業 利益は前年同期比7.5倍の27億3100万円だった、と13日発表した。同時 に初めて公表した12年8月通期予想は同3倍の28億6800万円。クレデ ィ・スイス証券の中安祐貴アナリストは17日付メモで、6-8月営業益 が前四半期比78%減見込みとなる点に着目、業界の自主規制ガイドライ ン適用に伴う複数のゲームシステム見直しにより、売り上げは6月以降 減少しているもようと指摘している。

トクヤマ(4043):4.7%安の181円。ジェフリーズ証券は13日付 で、投資判断を「ホールド」から「アンダーパフォーム」に、目標株価 は260円から120円に引き下げた。

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