アンジェロ・ゴードン:日本で不動産投資拡大狙う-回復の兆し

米資産運用会社アンジェロ・ゴード ンは、日本でこの2年間に約6億5000万ドル(約513億円)相当の不動 産を取得したが、市況回復の兆しが出る中で、不動産投資の拡大を目指 している。同社の運用資産額は240億ドルに上る。

アンジェロ・ゴードン・インターナショナルのマネジングディレク ター、ジョン田中氏は、同社が東京都心のオフィスビルや商業ビルの買 収に関心を持っていることを明らかにした。同社は先月、商業ビルの青 山ベルコモンズを取得した。

田中氏は東京でのインタビューで、銀行がリファイナンスに応じる ことを望まない資産にこそ大きなチャンスがあり、同社にとって好機と なるのは大部分がそのような資産だと語った。

アンジェロ・ゴードンは日本で不動産市場が回復の兆しを見せ始め る中で、割安な資産を取得する機会をうかがっている。ドイツ銀行の不 動産投資部門、RREEFのデータによると、2011年の東京のオフィス ビルのトータルリターン(賃貸収入と資本価値を含む)はプラス3.4% と、前年のプラス0.5%を上回った。それ以前は3年連続でマイナスだ った。

アンジェロ・ゴードンは05年にアジア地域で投資を開始し、これま でに37の物件に10億ドル余りを投資している。田中氏によれば、東京が 4件、韓国が8件で、残りは中国の物件だという。

田中氏によると、アンジェロ・ゴードンのアジアで2つ目の不動産 ファンド、「AGアジア・リアルティ・ファンドⅡ」を通じて、同社は 日本と中国、韓国で最大12億3000万ドル相当の不動産を取得することが できるという。

アップグレード

田中氏は、アンジェロ・ゴードンの日本での投資戦略は、建物の外 壁を新しくしたり、共用部を変えたりするリフォームを施すことで、ア ップグレードできる物件を購入することだと説明。物流やホスピタリテ ィー関連の物件も投資妙味があるとの見方を示した。

同氏は、テナントが減り始めると、オーナーのキャッシュフローが 減少し、銀行もかなり神経質になるため、ビルへの投資に消極的になり がちだが、それが同社にとって投資のチャンスになると話している。

アンジェロ・ゴードンは1988年にジョン・アンジェロ最高経営責任 者(CEO)とマイケル・ゴードン最高投資責任者(CIO)によって 設立された。

原題:Angelo Gordon Seeks More Japanese Properties Eyeing Recovery(抜粋)