欧州債:ドイツ債利回り、過去最低を更新-スペイン債は下落

16日の欧州債市場ではドイツ国債が 上昇し、2年債利回りは3営業日連続で過去最低を更新した。ユーロ圏 の6月のインフレ率は2011年2月以来の低水準にとどまり、同地域がリ セッション(景気後退)に向かっている兆候が強まった。

ドイツ3年債利回りは初めてゼロを下回ったほか、ベルギーとオラ ンダ、フランスの2年債利回りはこれまでの最低を記録。債務危機で比 較的安全な資産を求める動きが広がった。オランダとフランスの証券入 札で利回りはともにマイナスとなった。スペインとイタリアの国債は下 落し、イタリア10年債の独10年債に対する利回り上乗せ幅(スプレッ ド)は1月以降で最大となった。

ロイズ・バンキング・グループの債券ストラテジスト、エリック・ ワンド氏(ロンドン在勤)は「経済状況が総じて弱いため、周辺国につ いてあまり沸き立つことはできない」とし、「全体的なリスク意識が中 核国を支えており、利回りを求める資金が中核国と準中核国を交互に回 っている」と続けた。

ロンドン時間午後4時22分現在、ドイツ2年債利回りは前週末比1 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下のマイナス0.055%。 一時はマイナス0.06%まで下げ、過去最低となった。同国債(表面利率 ゼロ、2014年6月償還)価格は0.025上げ100.105。

ドイツ3年債利回りはマイナス0.022%まで低下。5年債利回りは 3bp下げ0.28%。これまでの最低となる0.27%まで下げる場面もあっ た。

オランダ2年債利回りは1bp低下しマイナス0.01%。一時は過去 最低のマイナス0.015%まで下げた。同年限のフランス国債の利回り は0.07%、ベルギー2年債利回りは0.254%までそれぞれ低下した。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)の16日発表によると、 6月のユーロ圏消費者物価指数(改定値)は前年同月比2.4%上昇と、 伸び率は5月から変わらずとなった。6月29日公表の速報値と一致し た。

原題:German Bunds Rise on Inflation Data as Spanish Securities Drop(抜粋)

--取材協力:Tj Marta.

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