グローバル・ストックマーケット・サマリー【アジア・太平洋編】

アジア・オセアニア各株式市場の動 きは以下の通り。

【香港株式市況】

香港株式相場は上昇。ハンセン指数は続伸となった。中国の温家宝 首相が成長支援策を強化する方針を示したことが手掛かり。

中国最大の婦人靴製造・販売の百麗国際(1880 HK)は1.9%高。カ ジノ運営会社サンズ・チャイナ(1928 HK)は2.4%高。マカオのカジ ノ・リゾート建設で時間的猶予が当局に認められたとの発表が手掛か り。英銀HSBCホールディングス(5 HK)や中国最大のインターネッ ト企業、テンセント・ホールディングス(騰訊、700 HK)も値上がりし た。

一方、中国2位の通信機器メーカー、ZTE(中興通訊、763 HK) は16%安。1-6月(上期)の純利益が前年同期比で最大80%減少した もようだとの発表が響いた。

京華山一の調査責任者、キャスター・パン氏(香港在勤)は「ある 程度の追加刺激策が講じられるはずだ」と予想。「中国の措置は経済を 通常のレベルに戻すには十分でない。投資家が企業利益について不安な のはそのためだ」と説明した。

ハンセン指数は前週末比28.71ポイント(0.2%)高の19121.34で終 了。一時は0.2%安まで下げた。構成48銘柄中、値下がりと値上がりの 比率は約3対2。ハンセン中国企業株(H株)指数は同0.2%安 の9218.78。一時0.8%高まで上昇していたが、下落して終わった。

【中国株式市況】

中国株式相場は下落。上海総合指数は2009年以来の安値となった。 政府が景気刺激策を講じるとの観測はプラス材料だったものの、企業利 益の落ち込みをめぐる懸念が重しとなった。

中国2位の通信機器メーカー、ZTE(中興通訊、000063 CH) は10%の値幅制限いっぱい下落。1-6月(上期)の純利益が前年同期 比で最大80%減少したもようだとの発表が嫌気された。時価総額で中国 最大の家電小売り会社、蘇寧電器(002024 CH)は09年3月以来の安値 で終了。1-6月の純利益が最大30%減少したとの見通しが響いた。

中国の自動車メーカー、比亜迪(BYD、002594 CH)は過去最安 値を付けた。元大証券が、中国の電気自動車開発のペースは予想ほど速 くならないとの見方を示したことから売られた。保険会社の中国平安保 険(集団、601318 CH)やペトロチャイナ(中国石油、601857 CH)も安 い。

江海証券の陳力求ストラテジスト(上海在勤)は「これまでのとこ ろ決算は極めて悪く、短期的に相場が上向くと期待してはいけない」と 指摘。「他の企業が予想を上回る決算を発表するかどうかは疑問だ。依 然として政策緩和の望みはあるが、次の利下げは最も早くても8月とみ られる」と述べた。

上海証券取引所の人民元建てA株と外貨建てB株の双方に連動して いる上海総合指数は、前週末比37.94ポイント(1.7%)安の2147.96 と、09年3月13日以来の安値で終了。上海、深圳両証取のA株に連動し ているCSI300指数は同2.1%安の2399.73。

【インド株式市況】

インド株式相場は4営業日続落。6月のインフレ率が予想外に鈍化 したことからインド準備銀行(中央銀行)が利下げに踏み切るとの楽観 が浮上したものの、雨量が平年を下回るとの予報が相場の下落要因とな った。

ソフトウエア輸出大手のタタ・コンサルタンシー・サービシズ( TCS)とインフォシスが安い。米ゴールドマン・サックス・グループ が世界の情報技術(IT)支出の伸び率見通しを3%とし、これまでの 4%から引き下げたことが売り材料。両社は売上高の90%余りを海外か ら得ている。インド最大のエンジニアリング会社、ラーセン・アンド・ トゥブロも下落した。

ボンベイ証券取引所のセンセックス30種指数は前週末比110.39ポイ ント(0.6%)安の17103.31で終了した。

インドの6月のインフレ率は予想外に前月から鈍化したものの、5 カ月連続で7%を上回った。インド中銀の次回の政策決定会合は31日に 開かれる。

気象当局によると、7月の雨量は予想を下回る見通し。6月から9 月までのモンスーンで7月は雨量が最も多い月。データによると今年の モンスーンの雨量は過去50年平均を23%下回っており、食料コストを押 し上げる恐れがある。モンスーンの雨量は年間の70%余りに相当する。

【オーストラリア株式市況】

ASX200指数は前週末比22.86ポイント(0.6%)高の4105.10。

【韓国株式市況】

韓国総合株価指数は前週末比4.90ポイント(0.3%)高の1817.79。

【台湾株式市況】

加権指数は前週末比14.23ポイント(0.2%)安の7090.04。

【シンガポール株式市況】

ST指数は前週末比3.19ポイント(0.1%)高の2998.75。

【マレーシア株式市況】

FTSEブルサ・マレーシアKLCI指数は前週末比9.58ポイント (0.6%)高の1635.96。

【タイ株式市況】

SET指数は前週末比3.96ポイント(0.3%)高の1214.25。

【インドネシア株式市況】

ジャカルタ総合指数は前週末比27.79ポイント(0.7%)高 の4047.47。

【フィリピン株式市況】

フィリピン総合指数は前週末比83.47ポイント(1.6%)高 の5297.99。