ドイツ首相は譲歩せず-ユーロ圏は負担共有前に権限一元化を

ドイツのメルケル首相は、債務危機 封じ込めに苦戦するユーロ圏諸国の負担を共有化する前にまず各国の権 限を一元化していくというドイツの要求について、譲歩の姿勢を全く示 さなかった。

メルケル首相は15日、ブリュッセルで先月開かれた欧州連合 (EU)首脳会議で自身の姿勢を軟化させてはいないと強調。域内全体 の金融監督を含むいわゆる銀行同盟には「新たなレベル」の共同監督を 盛り込む必要があると述べた。さらに、一部のユーロ参加国は2年半に わたる危機の「最初の首脳会議以来」、より強力な監督一元化に向けた 動きのペースダウンを図ってきたと批判した。

同首相はベルリンでのZDFテレビとのインタビューで、「こうし たあらゆる試みが私やドイツに対して奏功する可能性はない」と語っ た。

債務危機の解決法をめぐる意見相違を埋めることを狙ったEU首脳 会議から2週間が過ぎても、ユーロ圏首脳らは依然として域内を混乱か ら脱却させるための方法詳細をめぐり対立している。メルケル首相は、 ユーロ共同債など欧州の債務共有化に向けたいかなる試みよりも、協力 強化と一部主権の放棄がまず先だとする姿勢を強めている。

ユーロは13日、対ドルで一時、1ユーロ=1.2163ドルと、約2年ぶ り安値に下落。投資家が安全な資金逃避先を探す中、欧州では最も信用 力の高い国の国債が上昇し、ドイツ2年債利回りは過去最低のマイナ ス0.052%を記録した。

クレディ・アグリコルのシニア為替ストラテジスト、スティーブ ン・ガロ氏(ロンドン在勤)はブルームバーグテレビジョンとの13日の インタビューで、ユーロ圏諸国間の金利の乖離(かいり)と資金流出は ユーロが「ゆっくりと崩壊しつつある」ことを示唆していると語った。

原題:Merkel Gives No Ground on Demands for Oversight in Debt Crisis(抜粋)

--取材協力:Tony Czuczka、Paul Tugwell、Guy Johnson、Fred Pals.