NYSEの空売り残高、昨年のピーク突破-株価上昇の兆しか

ニューヨーク証券取引所 (NYSE)の空売り残高は、昨年9月に付けたピークを上回ってい る。これは、米国株がその後5カ月間にわたって上昇し、弱気派に損失 をもたらす前触れとなった水準だ。

NYSEユーロネクストが集計したデータによると、全ての流通株 式に対する貸株の割合は6月に5.35%に達した。ブルームバーグがまと めたデータによると、これは昨年9月15日の5.28%を上回る水準。これ は昨年の投資家の弱気的な見方がピークに達したときで、S&P500種 株価指数の構成銘柄の空売り上位15銘柄はその後21%上昇した。

値下がりを見込む投資家はここ2年、空売りを増やしてきたが、各 国の中央銀行の行動が株価上昇をもたらし、賭けは失敗に終わった。強 気派は2012年にも同じことが起きるとみている。欧州首脳らが債務危機 の封じ込めに取り組んでいるほか、企業決算は14四半期連続で予想を上 回っているためだ。

一方、弱気派にとっては中国やドイツなどの景気鈍化は賭けがとう とう実を結ぶことを意味している。

マーケットフィールド・アセット・マネジメント(ニューヨーク) のマイケル・ショール会長は11日、「米国株を売り持ちにしている限 り、時間を無駄にしているようなものだと思う」と指摘。「欧州が崩れ そうになり、米国も悪化しようとしていた昨年に私が言った通り、いっ たんこうしたパニックが終われば、すぐにまた上昇に戻るだろう」との 見方を示した。

1兆ドル

S&P500種は先週、週明けから4日続落した後、13日は米銀JP モルガン・チェースの決算を受けて上昇。週間では0.2%高となった。 4日間の値下がりは半導体製造装置のアプライド・マテリアルズやエン ジンメーカーのカミンズなどが売上高予想を引き下げたことが響いた。 ブルームバーグのデータによれば、株価が今年のピークに達した4月2 日以降、米株の時価総額はほぼ1兆ドルを失った。

原題:Short Sales on NYSE Top 2011 Peak After September Bets Lost 21%(抜粋)

--取材協力:Nikolaj Gammeltoft.

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