【ECB要人発言録】一気に火力を使うべきではない-ノボトニー氏

7月9日から16日までの欧州中央 銀行(ECB)要人らの主な発言は次の通り(記事全文は発言者の氏名 をクリックしてください)。

<7月12日> ドラギ総裁(モロッコのカサブランカで):インフレ率は直近の予測で 見込まれていたよりも早い時期に、われわれの目標である2%を若干下 回る水準に近づくだろう。こうした理由から前回の政策委員会で利下げ を決定した。ユーロ圏のどの国にもデフレの兆候は見当たらない。

マクチ・スロバキア中銀総裁(ウィーンで記者団に対し):必要ならば あらゆる既存の手段を用いる、あるいは新たな措置を追加するだろう。 中期的に景気は回復すると個人的には見ている。

<7月11日> ビスコ・イタリア中銀総裁(イタリア銀行協会の年次会合で講演): (利下げは)銀行システムへの必要な流動性を引き続き確実にし、金融 市場の分裂の影響に対処することを目指して先月採用した他の措置に続 くものだ。

<7月10日> コンスタンシオ副総裁(ブリュッセルでの協議で):(銀行の破綻処理 に関する欧州連合(EU)案には)潜在的な困難さがある。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁(オーストリア通信=APA=に対 し):(通貨統合を取り決めた)条約の根幹を無視すれば致命的となる だろう。

ノワイエ・仏中銀総裁(パリで記者団に対し):(重要なのは)投資家 の信頼感を永続的に取り戻すことだ。証券市場プログラム(SMP)は 市場での混乱を一時的に和らげることしかできない。

<7月9日> プラート理事(リスボンでのイベントで):(ECBのリファイナンス 金利引き下げについて)1%という下限が存在するという認識が市場に あったため、それは重要だったと思う。

ドラギ総裁(欧州議会の委員会で):状況とデータ、事態の展開を見守 る必要がある。その上で、政策委員会でどうするかを決める。(先週の 利下げは)先に認識されていた経済活動の下振れリスクが顕在化し、イ ンフレ圧力が一段と抑えられたことを考慮したものだ。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁(ウィーンで記者団に対し):バラ ンス感覚と冷静さを持って行動するのが中銀にとって正しいことだ。持 ち得る全ての火力を一気に使うべきではない。(金利について)決して 事前に約束することはない。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁(ウィーンで記者団に対し):(利 下げは)欧州経済の展開が徐々に悪化し鈍化していることへの対応だと 確実に解釈される。

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