米国株:反落、景気先行き懸念から売られる-GE安い

ニューヨーク株式相場は反落。S& P500種株価指数は過去8営業日のうち7日目の下落相場となった。国 際通貨基金(IMF)が世界経済の成長率見通しを下方修正したほか、 米小売売上高が予想に反して前月から減少したことが嫌気された。

JPモルガン・チェースは大幅安。ダウ工業株30種平均では他に家 庭用品小売りのホーム・デポと建機大手のキャタピラーの下げが目立っ た。一方で、原油価格の上昇を追い風にエネルギー株が値上がりし、株 式指数は一時、朝方の下げを縮小した。決済ネットワーク大手の米ビザ とマスターカードはカード手数料をめぐる訴訟で和解。これを受けた両 社株の上昇も株価指数を下支えした。

S&P500種は前営業日比0.2%下げて1353.64。一時、最大0.6%安 まで下げる場面も見られた。ダウ工業株30種平均は49.88ドル(0.4%) 安の12727.21ドルだった。

PNCウェルス・マネジメントのジェームズ・ダニガン最高投資責 任者(CIO)は電話インタビューで、「小売売上高があらためて示し ているのは、不透明感が消費者心理にも影を落としているということ だ」と指摘。「夏枯れ相場といった気配だ」と述べた。

S&P500種は今年4月に付けた4年ぶり高値から4.6%下落。予想 を下回る景気指標を嫌気した売りが膨らんだ。さらに、四半期ベース で2009年以来の減益決算が予想される中、投資家が警戒心を高めている ことも背景にある。シティグループの米経済サプライズ指数はマイナ ス64と、前週付けたほぼ11か月ぶり低水準のマイナス64.9に近づいてい る。

小売売上高

米商務省が発表した6月の小売売上高(速報値)は、季節調整済み で前月比0.5%減少。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミス ト予想中央値は0.2%の増加。前月は0.2%減だった。

IMFは2013年の世界成長率見通しを下方修正した。欧州債務危機 がスペインのリセッション(景気後退)を長引かせ、新興国市場の景気 拡大を鈍化させていることが背景。世界全体の2013年の成長率見通し は3.9%と、4月時点の4.1%から引き下げられた。IMFが16日、世界 経済見通しの改定を公表した。

ニューヨーク連銀管轄地区の製造業活動は拡大圏を維持。ニューヨ ーク連銀が発表した7月の同地区の製造業景況指数は7.4に上昇した。 ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は4だ った。前月は2.3。同指数ではゼロが景況の拡大と縮小の境目を示す。

決算シーズン

ブルームバーグの集計によれば、S&P500種構成銘柄でこれまで に四半期決算を発表した企業32社のうち、21社が市場予想を上回った。 S&P500種企業の収益は第2四半期に2.1%減となるとアナリストは予 想しており、ほぼ3年ぶりの減益が見込まれている。

資産規模で米最大手銀のJPモルガンは2.7%下落。同行のダイモ ン最高経営責任者(CEO)は今月13日、第2四半期は44億ドルの取引 損失が出るものの通年利益は過去最高となるとの見通しを示した。これ を受けて同日、JPモルガン株は6%上昇していた。ホーム・デポ は1.2%下落。キャタピラーは1.1%安で取引を終えた。

ジェットエンジンや発電設備の製造で世界最大手のゼネラル・エレ クトリック(GE)は0.9%安。これにつられて資本財株指数は0.6%安 と、S&P500種の主要10業種中で最も下げが大きかった。モルガン・ スタンレーは同社の投資判断を「オーバーウェイト」から「イコールウ ェイト」に引き下げた。GEの株価は金融子会社のGEキャピタルとは 無関係に、競合企業銘柄に比べ割高というのがその根拠。

原題:U.S. Stocks Decline as Economy Concern Overshadows Energy Gains(抜粋)

--取材協力:Namitha Jagadeesh.

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