米国株:反発、中国の景気刺激観測で-JPモルガンが高い

米株式相場は7営業日ぶりに上昇。 中国が景気刺激措置を拡大するとの観測が広がった。決算を発表した JPモルガン・チェースが高い。S&P500種株価指数は、この日の上 げで週初から前日までの下げを埋めた。

ダウ工業株30種平均では、JPモルガンの上げが目立った。ジェイ ミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は、4-6月(第2四半期) のチーフ・インベストメント・オフィス(CIO)部門での損失が44億 ドルになったとしたものの、通期では最高益を達成する可能性が高いと の予想を示した。ウェルズ・ファーゴも高い。同行の第2四半期決算は 前年同期比17%増益となった。製油会社のフィリップス66は大幅高。バ ークシャー・ハサウェイのウォーレン・バフェット氏が同社への投資を 明らかにしたことに反応した。

S&P500種株価指数は前日比1.7%高の1356.78。週間では0.2%高 となった。企業業績への懸念を背景に過去6営業日で2.9%下落してい た。ダウ工業株30種平均はこの日203.82ドル(1.6%)上げて12777.09 ドル。

シマング・キャナル・トラスト(ニューヨーク州エルマイラ)の上 級投資責任者、トム・ワース氏は「6日続落していたことから、市場は 状況の改善を期待している」とし、「まずは中国からのニュースに反応 し、JPモルガンで勢いが強まった。取引損失問題は95%解決したとい う信頼感が背景だ。JPモルガンは回復基調にある」と続けた。

景気減速懸念

相場は前日、世界の景気減速や米企業の業績に対する懸念から下落 していた。ブルームバーグのデータによれば、S&P500種構成企業で 今週決算を発表した6社のうち4社で、利益がアナリスト予想を上回っ た。予想を下回ったのは1社だった。全体では、4-6月期の利益 は2.1%減が予想されている。

中国の4-6月期の国内総生産(GDP)伸び率は6四半期連続で 鈍化し、世界的な金融危機以降で最も低い伸びとなった。国家統計局は この日、4-6月期のGDPが前年同期比7.6%増となったと発表。今 年1-3月(第1四半期)の8.1%増を下回り、3年ぶりの低い伸びに とどまった。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値 は7.7%増だった。

欧州債務危機や世界的な景気減速への懸念から、S&P500種は4 月に付けた4年ぶり高値から6月1日までに9.9%下落。それ以降は、 欧州や中国の利下げなどを手掛かりに6.2%回復している。

ブルームバーグのデータによれば、S&P500種採用銘柄の株価収 益率(PER)は実績ベースで13.7倍と、1954年以降の平均16.4倍 を16%下回っている。アナリスト調査によれば、S&P500種採用企業 の利益は今年6.4%増となる見込みだ。

消費者信頼感

7月のトムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数(速 報値)は市場の予想に反して低下、年初来の低水準となったものの、株 価は上昇を維持した。労働省が発表した6月の生産者物価指数 (PPI)は予想外に上昇した。

S&P500種の業種別10指数は全て上昇。金融株が2.8%高と最大の 上げとなった。景気敏感株で構成するモルガン・スタンレー・シクリカ ル指数は2.1%高。KBW銀行指数は3.3%上昇と、3月以来の大幅高と なった。同指数を構成する24銘柄全てが上げた。

JPモルガンは6%高の36.07ドル。ダウ平均とS&P500種の両方 で値上がり率トップとなった。

ウェルズ・ファーゴは3.2%上昇し33.91ドル。このほかバンク・オ ブ・アメリカ(BOA)が4.6%高の7.82ドル。シティグループは5.4% 上げて26.65ドル。

フィリップス66は5.9%値上がりし、34.94ドル。バークシャーは、 石油会社コノコフィリップスが今年に入りスピンオフ(分離・独立)し た製油会社フィリップス66に投資したことを明らかにした。

原題:S&P 500 Erases Weekly Loss on JPMorgan Rally, China Speculation(抜粋)

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