7月13日の米国マーケットサマリー:株反発、中国の刺激策観測で

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.2242   1.2203
ドル/円             79.23    79.31
ユーロ/円           97.00    96.80


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種     12,777.09    +203.82   +1.6%
S&P500種         1,356.77    +22.01    +1.6%
ナスダック総合指数  2,908.47    +42.28    +1.5%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .24%        -.02
米国債10年物     1.49%       +.02
米国債30年物     2.57%       +.01


商品 (中心限月)           終値    前営業日比  変化率
COMEX金(ドル/オンス) 1,592.00  +26.70  +1.71%
原油先物   (ドル/バレル)    87.09   +1.01  +1.17%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではユーロが反発。対ドルでは一時約2 年ぶりの安値に下げたものの、世界の各中央銀行が一段の成長支援措置 を講じるとの観測が広がったことで、ユーロ買いが優勢になった。

ユーロは対円でも上昇し、週間での下げ幅を縮めた。欧州債務危機 が深刻化すれば、欧州中央銀行(ECB)は中銀預金金利の一段の引き 下げを含む緩和措置を講じる構えだとメドレー・グローバル・アドバイ ザーズがリポートで指摘した。格付け会社ムーディーズ・インベスター ズ・サービスはイタリアを格下げしたが、その後実施されたイタリア国 債入札では借り入れコストが低下した。中国の成長減速を背景に、同国 が追加刺激策を講じるとの見方も強まっている。

ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズの市場アナリ スト、ジョー・マニンボ氏(ワシントン在勤)は「ムーディーズによる 大幅格下げ後に実施されたイタリア入札はまずまず順調で、後にユーロ が買い戻される環境を整えた」と指摘。「中国の指標が一部で心配され ていたほど悪くなかったこともあり、リスク資産に対する買い安心感が 広がっている」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時47分現在、ユーロは対ドルで前日 比0.3%高の1ユーロ=1.2237ドル。一時は0.3%安の1.2163ドルと2010 年6月以来の安値を付けた。週間では0.4%下落。ユーロは対円で0.2% 高の1ユーロ=97円01銭。週間では0.9%値下がり。円は対ドルでほぼ 変わらずの1ドル=79円27銭。

◎米国株式市場

米株式相場は7営業日ぶりに上昇。中国が景気刺激措置を拡大する との観測が広がった。決算を発表したJPモルガン・チェースが高い。 S&P500種株価指数は、この日の上げで週初から前日までの下げを埋 めた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比1.7%高の1356.78。ダウ工業株30種平均は203.82ドル (1.6%)上げて12777.09ドル。

シマング・キャナル・トラスト(ニューヨーク州エルマイラ)の上 級投資責任者、トム・ワース氏は「6日続落していたことから、市場は 状況の改善を期待している」とし、「まずは中国からのニュースに反応 し、JPモルガンで勢いが強まった。取引損失問題は95%解決したとい う信頼感が背景だ。JPモルガンは回復基調にある」と続けた。

◎米国債市場

13日の米国債市場では30年債利回りが過去最低付近から上昇。各中 銀が借り入れコストの上昇を抑制するために一段の措置を取るとの観測 が背景にある。

この日の米国株式相場は上昇。S&P500種株価指数は約2カ月ぶ りの連続安から反発した。これが米国債の投資妙味を後退させた。中国 経済の成長減速を受けて、中銀の追加緩和への期待が強まった。6月の 米生産者物価指数(PPI)が市場予想に反して4カ月ぶりのプラスと なったことも、国債にとっては売り材料となった。

キャンター・フィッツジェラルドの金利ストラテジスト、ジャステ ィン・レデラー氏(ニューヨーク在勤)は「市場の不安は強い。世界的 に経済成長の勢いが失われている」と述べ、「中銀が何らかの対策を講 じる」との期待が高まっていると続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後3時48分現在、30年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)上昇して2.58%。6月1日には過去最低の2.5089%をつけ た。10年債利回りは2bp上昇して1.49%。過去最低は6月1日 の1.4387%。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は4日ぶりに上昇。中国の成長減速を受け て政策当局が追加刺激措置を講じるとの観測が強まった。世界最大の金 消費国インドで金需要が拡大したことも買い材料になった。

中国の2012年4-6月(第2四半期)の国内総生産(GDP)伸び 率は6四半期連続で鈍化し、世界的な金融危機以降で最も低い伸びとど まった。年後半の景気回復に向け、温家宝首相に刺激策拡充を求める圧 力が高まった。UBSによると、11日のインドの金現物需要は今月に入 って最高だった。業界団体ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC) によれば、インドは昨年、世界最大の金消費国だった。

アトヤント・キャピタル・マネジメントの運用担当者、プラティ ク・シャーマ氏は電話インタビューで、「中国が成長てこ入れ策を発表 するとの見方が広がっている」と指摘。さらに「現在の価格水準では割 安感から買いを入れる動きも一部にみられる」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物8 月限は前日比1.7%高の1オンス=1592ドルで終了した。週間では0.8% 値上り。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は3日続伸。中国の景気減速で追加刺激 策の思惑が強まったほか、米国株の反発が買いを誘った。

中国の経済成長は3年ぶりの小幅な伸びにとどまり、同国政府に行 動を促す圧力が高まった。S&P500種株価指数は7日ぶりに上昇し た。

ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチ(マ サチューセッツ州ウィンチェスター)のマイケル・リンチ社長は「中国 などが刺激策を発表し、下半期に経済成長が加速して石油需要が高まる との見方が強まっている」と指摘。「株価とともに強気基調に戻った」 と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物8月限は前日 比1.02ドル(1.18%)高の1バレル=87.10ドルで終了。週間では3.1% 上昇した。年初からは12%安。

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