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NY外為:ユーロが反発、世界的な追加刺激への期待で

ニューヨーク外国為替市場ではユー ロが反発。対ドルでは一時約2年ぶりの安値に下げたものの、世界の主 要中央銀行が一段の成長支援措置を講じるとの観測が広がったことで、 ユーロ買いが優勢になった。

ユーロは対円でも上昇し、週間での下げ幅を縮めた。欧州債務危機 が深刻化すれば、欧州中央銀行(ECB)は中銀預金金利の一段の引き 下げを含む緩和措置を講じる構えだとメドレー・グローバル・アドバイ ザーズがリポートで指摘した。格付け会社ムーディーズ・インベスター ズ・サービスはイタリアを格下げしたが、その後実施されたイタリア国 債入札では借り入れコストが低下した。中国の成長減速を背景に、同国 が追加刺激策を講じるとの見方も強まっている。

ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズの市場アナリ スト、ジョー・マニンボ氏(ワシントン在勤)は「ムーディーズによる 大幅格下げ後に実施されたイタリア入札はまずまず順調で、後にユーロ が買い戻される環境を整えた」と指摘。「中国の指標が一部で心配され ていたほど悪くなかったこともあり、リスク資産に対する買い安心感が 広がっている」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで4日ぶりに上 げ、前日比0.4%高の1ユーロ=1.2249ドル。一時は0.3%安の1.2163ド ルと2010年6月以来の安値を付けた。週間では0.3%下落。ユーロは対 円で前日比0.2%高の1ユーロ=96円98銭。週間では0.9%値下がり。円 は対ドルで前日比0.2%高の1ドル=79円18銭。

「生き残れない」

ユーロは対ドルで前日の安値1.2167ドルを割り込んだ直後に上昇し た。

米投資顧問会社のBKアセット・マネジメントの為替マネジング・ ディレクター、ボリス・シュロスバーグ氏(ニューヨーク在勤)は電話 インタビューで、「通貨が年初来の安値を更新すれば、ショートカバー (買い戻し)で反発するのは非常によくあることだ」と述べた。

米資産家ウォーレン・バフェット氏はユーロは破綻する運命にある と述べ、ユーロ圏諸国が通貨同盟を維持したいのであれば単一通貨を根 本的につくり直す必要があると述べた。

バフェット氏はアイダホ州サンバレーでブルームバーグテレビジョ ンのインタビューに応じ、「現在の規則の下ではユーロが生き残れない ことを、欧州は学びつつある。問題は、基本的にやり直す方向でユーロ 圏17カ国が団結できるかどうかだ」と続けた。

「刺激措置への期待」

イタリア政府は3年債を35億ユーロ(約3380億円)発行した。落札 利回りは4.65%と、前回入札が行われた6月14日時点の5.3%を下回っ た。

ドルは主要16通貨中スウェーデン・クローナを除く全通貨に対して 下落。一方、豪ドルやニュージーランド・ドルなど資源国通貨は米ドル と円に対して上昇した。ウエスタン・ユニオンのマニンボ氏は「中国の 指標を受けた刺激措置への期待や、それをきっかけとした商品高が背景 にある」と話した。

商品24銘柄で構成するS&PのGSCIスポット指数は1%値上り した。

原題:Euro Rises From Two-Year Low Amid Bets on Global Central Banks(抜粋)

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