仏大統領:大量解雇阻止の公約、プジョーの削減計画で危機に

フランス最大の自動車メーカー、プ ジョーシトロエングループ(PSA)はここ20年で初の国内工場閉鎖を 計画しているが、これはオランド大統領にとって大量の人員削減を食い 止めるとの公約を守る上で大きなハードルとなりそうだ。

同社の従業員削減で、選挙運動中に「解雇の波」を阻止すると表明 していたオランド大統領は、自身の支援団体の労働組合と成長支援策を 求める民間企業との間で板挟みとなっている。

プジョーは12日、全体の人員削減計画の規模を1万4000人に引き上 げる計画を発表したが、リストラは同社に限った話ではない。欧州最大 の航空会社、仏・オランダ系のエールフランス・KLMグループは5000 人余りの削減を計画しており、仏製薬会社サノフィは2000人余りを減ら す可能性がある。成長が停止状態となる中、一段の大量解雇の公算は大 きいとエコノミストはみている。

調査会社IFOPのディレクター、ジェローム・フーケ氏は「雪崩 のような人員削減があるとみられ、世論の期待は大きい」と指摘。有権 者の間では失業問題が最大の懸念事項だと述べた。その上で、「このた め政府は極めて難しい立場に立たされている」と付け加えた。

欧州2位の経済大国であるフランスは1-3月(第1四半期)にプ ラス成長を達成できなかった。フランス銀行(中銀)の見通しでは、4 -6月(第2四半期)は09年以来のマイナス成長になったもようだ。5 月の求職者数は292万人と、1999年以来の高水準。失業率は10%に達し た。

原題:Hollande’s Pledge to Block Firings Defied by Peugeot’s Reality(抜粋)

--取材協力:James Hertling.