ゲーム理論が示す伊のユーロ離脱-ギリシャよりも深い動機

イタリアとアイルランドには、ギリ シャ以上にユーロ圏を離脱する深い動機があり、ドイツが離脱を阻止で きる余地は限られる可能性があるとバンク・オブ・アメリカ(BOA) メリルリンチが、ゲーム理論と費用対効果に基づいて分析した。

BOAメリルリンチの外国為替ストラテジスト、デービッド・ウ ー、アタナシオス・バンバキディスの両氏は10日付のリポートで、投資 家はユーロ圏から「1カ国ないしそれ以上の国が自発的に離脱する可能 性を過小評価している恐れがある」と指摘した。

リポートによれば、ユーロ圏3位の経済大国であるイタリアは他の ユーロ導入国よりも秩序立った形で離脱できる可能性が高く、競争力と 経済成長、財政バランスシートの改善という恩恵が得られる。一方、ド イツは最も容易に離脱できる国と見なされているが、成長低迷と場合に よっては借り入れコストの上昇、バランスシートへの打撃が予想される ため、動機は最も弱いという。

オーストリアとフィンランド、ベルギーにも離脱する動機がほとん どなく、欧州債務危機で最も直接的な影響を受けている国では、スペイ ンが離脱の根拠が最も弱い。秩序立った離脱の可能性や経済成長と金 利、バランスシートへの影響などを考慮し、BOAがユーロ圏17カ国の うち11カ国が離脱で受ける恩恵をランキング評価したところ、イタリア とアイルランドは平均3.5、ギリシャは5.3となり、ドイツは8.5で最も 高いという結果が得られた。数字が低いほど恩恵が大きいことを意味す る。

イタリアにはギリシャよりもユーロ圏離脱を正当化できる理由があ るため、ドイツが慰留のために何らかの見返りを与えようとすれば高く つき、イタリアはギリシャよりも条件受け入れに消極的になるだろうと ウー、バンバキディス両氏は分析している。

原題:Italy Exits Before Greece in BofA Game Theory: Cutting Research(抜粋)

--取材協力:Maria Petrakis.