【個別銘柄】電通が急落、三協立山Hやレナウン急伸、JTは堅調

きょうの日本株市場で、株価変動材 料のあった銘柄の終値は以下の通り。

電通(4324):前日比7%安の2145円で、東証1部値下がり率1 位。ロンドン証券取引所に上場している英広告会社イージス ・グルー プを買収すると発表。総額3960億円で全株式を取得、日米欧アジアの基 盤を充実させてグローバル化する広告主の需要に対応する。買収価格は イージス1株当たり240ペンス(約300円)で、11日終値に比べて48%高 い水準。シティグループ証券では、買収価格が割高に映ることや景況感 停滞を背景とする短期広告市場の悪化リスク、追加的な費用負担増など から、短期株価はネガティブに反応しよう、との見解を示した。

金融株:三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が1.1%安 の375円、東京海上ホールディングス(8766)が2.3%安、野村ホールデ ィングス(8604)が1.1%安など。東証1部業種別下落率では保険業が 首位となったのをはじめ、証券・商品先物取引、銀行業も入った。ロン ドン銀行間取引金利(LIBOR)の不正操作問題について、モルガ ン・スタンレーは関係する銀行の2012年1株利益は7-12%減少する見 通しで、訴訟費用で13年と14年の1株利益は7%減る可能性があると試 算。またムーディーズ・インベスターズ・サービスはイタリア国債の格 付けを引き下げており、積極的な手がかり材料に乏しい中、海外金融株 安への不安から買いが手控えられた。

三協・立山ホールディングス(3432):9%高の133円で、東証1 部値上がり率1位。2015年5月期を最終年度とする中期経営計画を発表 した。13年5月期の営業利益は前期比13%減の90億円と減益見込みなが ら、14年5月期は130億円、15年5月期には150億円へと拡大を予想。建 材事業では環境商品拡充やリフォーム需要の取り込みを強化する一方、 マテリアル事業や商業施設事業など成長領域への経営資源シフトを進め るとしている。中期的な業容拡大計画が好感された。

レナウン(3606):8.9%高の135円で、東証1部値上がり率2位と なった。3-5月連結営業利益は前年同期比54%増の6億3900万円だっ た。前年に東日本大震災の影響で落ち込んだ反動などが要因。据え置い た13年2月期計画(7億円)に接近する第1四半期利益水準となったこ とから、業績改善期待が高まった。

JT(2914):2%高の2365円。クレディ・スイス証券は、食品セ クターの4-6月決算では同証券調査対象9社中5社が減益決算になっ たと試算したが、JTは東日本大震災による生産体制への影響から前年 同期のハードルが低いとし、大幅増益を予想した。

鬼怒川ゴム工業(5196):6.5%高の493円。モルガン・スタンレー MUFG証券では、投資判断「オーバーウエート」で調査を開始した。 中期的にゴム加工技術、日産外への拡販などを背景として10%超の営業 利益率は持続可能と予想。13年3月期は国内収益が落ち込むものの、予 想株価収益率(PER)は6倍と株価が魅力的な水準まで調整した現状 は投資のタイミングだとしている。

ウェザーニューズ(4825):5.9%高の2695円。野村証券では、前 期決算発表を踏まえて13年5月期以降の営業利益予想を小幅に減額した ものの、今後も業績拡大が続くとの基本的な見方に変更はないと指摘。 新サービスであるOSRの拡大や1人当たりの売上高を示すARPUの 上昇による業績の拡大は中期的に続くと予想し、投資判断の「買い」を 確認した。

海運株:商船三井(9104)が2%安の248円、日本郵船(9101) が2.7%安、川崎汽船(9107)が2.4%安など。海運業指数は東証1部業 種別下落率2位だった。ばら積み船の運賃指標となるバルチック・ドラ イ指数は12日、前日比2.2%安と3日続落。続落期間中の下落率は日々 大きくなっており、市況高による業績改善期待が後退した。

IHI(7013):2.5%高の166円。ノルウェー重工業大手クバナー の米国法人から陸上プラント建設部門を買収し、シェールガスの精製設 備の建設に参入する、と13日付の日本経済新聞朝刊が伝えた。成長が期 待される分野での業容拡大が評価された。

ヤマダ電機(9831):1.7%高の3625円。クレディ・スイス証券で は、同社がベスト電器(8175)を買収する方針を固めた、と12日付の日 本経済新聞朝刊などが報道したことについて、報道が事実ならば成長性 を欠くとの汚名を返上できることなどからポジティブだと分析。本件の ような業界再編だけに限らず、ヤマダ電が挑んでいる新規事業のポテン シャルや、市場が過度に懸念している昨年の特殊要因からの反動減収が 終了間近であることなどから、投資評価「アウトパフォーム」を強調し た。

ダイセキ(9793):2.4%安の1363円。3-5月連結営業利益は前 年同期比0.9%増の16億4700万円となった。大和証券では、3-5月業 績は会社計画並みで同証券の想定並みの着地だったとしながらも、6月 の単体月次売上高はエレクトロニクス関係の処理量の減少などから大幅 に減速したとし、需要環境は依然不透明だと指摘した。

三益半導体工業(8155):5.6%安の642円。12年5月期営業利益は その前の期に比べて2.6%減の24億100万円だった。会社側では半導体デ バイスの需要動向などが流動的な状況にある中、先行き不透明感の強い 事業環境が見込まれるとして13年5月期予想を未定とした。前期24円だ った配当についても同様に未定としており、業績や配当方針が見通しに くいことが不安視された。

ディップ(2379):5.9%安の2万8690円。3-5月営業損益は2 億1200万円の赤字(前年同期は3400万円の黒字)だった。営業力強化の ための人件費増加や主要サイトでの認知促進のための広告宣伝費増加が 響いた。業績悪化に伴う失望売りが優勢となった。

ジェイアイエヌ(3046):2.9%安の1575円。11年9月-12年5月 連結営業利益は15億9000万円となり、通期計画(21億円)に対する第3 四半期までの進ちょく率は76%だった。大和証券では、想定線の着地で サプライズはないとした上で、足元の株価1662円は来期予想PER で18.1倍と小売セクターの来期PER平均12倍を上回ると分析。バリュ エーション面では割安感に乏しいとしている。

石井表記(6336):値幅制限いっぱいのストップ高となる33%(50 円)高の203円。12日の取引終了後に事業再生計画の概要を公表。事業 部制廃止で機能別組織に集約しスリム化を図るほか、取引先17金融機関 に借入金・リース債務102億円に関する返済条件緩和の同意を得た。こ れまで未定としていた13年1月期の連結業績予想を開示し、営業損益 は2000万円の黒字を見込む。前期は28億8600万円の赤字だった。

アクトコール(6064):水回りなど日常生活のトラブル全般を解決 する同社は13日、東証マザーズ市場に新規上場した。業態に新鮮味があ ることや上場後の成長期待を背景として、初値は公募価格1700円比47% 高の2500円を付けた。終値は2499円。

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