サウジ、ロンドン五輪に初めて女性選手派遣へ-柔道と陸上

サウジアラビアは27日開幕するロン ドン五輪に女性選手を派遣する。同国女性選手の五輪出場は初めて。国 際オリンピック委員会(IOC)が明らかにした。

ロンドン五輪ではウォドジャン・シャハルハニ選手が柔道競技に、 サラ・アッタル選手が800メートル走に出場する予定。IOCによる と、招待した両選手について、サウジアラビア五輪委員会が9日の期限 前に出場を申し出た。サウジ代表選手団はこれまで男性のみだった。

IOCのロゲ会長はウェブサイトに掲載した文書で「これは非常に 明るいニュースであり、数週間以内に両選手をロンドンに迎え入れるこ とができるのをうれしく思う」と述べた。

サウジのアブドラ国王は2005年の即位以来、改革を進めており、宗 教関係者からは反発の声が上がっている。15年の地方議会選挙では女性 の選挙権と立候補を認め、国王が任命する国政助言機関である諮問評議 会の評議員として女性を選出する方針を示している。

ロンドン五輪にはサウジのほか、カタールとブルネイからも初めて 女性選手が出場する予定。08年の北京五輪ではこの3カ国だけが女性選 手を派遣していなかった。これでロンドン五輪に出場する200以上の 国・地域すべてから女性選手が参加することになる。

服装規定

サウジ紙アルジャジーラが2日、サウジ青年福祉庁長官のナワフ・ ビン・ファイサル王子の話として報じたところによると、サウジ代表選 手は五輪参加中もイスラム教の服装規定に従い、男性親族の付き添いが 必要となる。

人権保護団体ヒューマン・ライツ・ウォッチは12日、電子メールで 送付した文書で今回の決定について、サウジ女性のスポーツ参加にとっ て「画期的」と評価した。同団体の中東担当上級研究員、クリストフ・ ウィルケ氏は文書で「ただ、女性や少女たちが国内でスポーツや競技に 参加できるよう政策が変更されなければ、スポーツの機会を奪われた数 百万人にとっては何も変わらないのに等しい」と指摘した。

原題:Saudi Arabia to Send Olympic Women Athletes for First Time (2)(抜粋)