日経平均7日ぶり小反発、商社や素材、建設高い-中国警戒感が一服

東京株式相場は、日経平均株価が 小幅ながら7営業日ぶりに反発。商社株のほか、ガラス・土石製品や 非鉄金属など素材関連、建設など内需関連業種の一角が高い。中国で 発表された複数の経済統計が市場予想の範囲内で、中国景気減速への 過度な警戒感が和らいだ。

日経平均株価の終値は前日比4円11銭(0.1%)高の8724円12 銭。一方、TOPIXは1.15ポイント(0.2%)安の746.34と7日続 落で終えた。

ちばぎんアセットマネジメントの斉藤秀一運用部長は、前日まで 6日続落したとあって、3連休前の週末を迎え、「ショートカバー(売 り方の買い戻し)主導で底堅さを示した」と見ていた。中国の経済指 標については、「ほぼ市場予想通りで、失望を招くことはなかった半面 、政策期待が浮上するような内容でもない」と言う。

中国は日本時間きょう午前、4-6月の国内総生産(GDP)や 小売売上高、鉱工業生産などを発表した。4-6月実質GDPは年率 で前年同期比7.6%増と、1-3月(8.1%増)からは成長が鈍化した が、事前のエコノミスト予想の中央値(7.7%増)とほぼ同水準だった。

GDP以外の指標も市場予想の範囲内に収まり、中国の株式市場 では、安く始まった上海総合指数がプラスに転じる場面もあるなど、 落ち着いた動きとなった。

自律反発、電通は急落

東証1部33業種ではガラス・土石やその他金融、建設、非鉄、卸 売、精密機器、食料品、繊維製品、機械、化学など15種が上昇。売買 代金上位ではソフトバンク、ファナック、アステラス製薬、コマツ、 シャープ、パナソニック、JT、三菱商事、グリーが高い。

東洋証券の土田祐也ストラテジストは、前日までの下げ相場で「全 般的に値ごろ感も出て、内需関連やディフェンシブ系の業種中心に自 律反発狙いの買いも入った」と話していた。

一方、保険や海運、電気・ガス、ゴム製品、銀行、陸運、証券・ 商品先物取引など17業種が下げ、空運は変わらず。下落率2位の海運 は、ばら積み船の国際運賃市況であるバルチック海運指数が12日に

2.2%下げ、約1カ月ぶりの大幅安となったことが響いた。業績への悪 懸念が懸念され日本郵船や商船三井、川崎汽船の大手3社が安い。

材料銘柄では、電通が7%安と急落し、日経平均のマイナス寄与 度1位。英広告会社イージス・グループを総額3960億円で買収する、 と12日に発表。投資負担による財務への悪影響が懸念された。

SQ通過

きょうの取引開始時は、株価指数オプション7月限の特別清算値 (SQ)が算出され、日経225型で8678円36銭と前日の日経平均終 値を41円65銭下回った。東洋証の土田氏は、SQ値算出に絡んだ現 物の売買はやや売り越しだったようだが、「SQ値が低めに決まったの はかえって良かった。この値を割り込まずにきょうの取引を終え、今 後はSQ値がサポートラインになる可能性がある」という。

東証1部の騰落銘柄数は上昇850、下落653。売買高は概算で16 億2404万株、売買代金は1兆86億円。売買が膨らみやすいSQ算出 日だったにもかかわらず、売買高、売買代金とも前日水準を下回った。

国内新興市場では、ジャスダック指数が前日比0.04%安の51.75 と4日ぶりに小反落、東証マザーズ指数は0.9%高の361.10と続伸。