債券は反落、長期金利9年ぶり低水準で午後売り優勢-超長期は堅調

債券相場は反落。前日の米国債相 場が上昇した流れを引き継いで買いが先行し、長期金利は約9年ぶり の低水準を更新したが、高値警戒感が強まって売りが優勢になった。 半面、超長期債には投資家などの買いを支えに堅調に推移した。

パインブリッジ・インベストメンツ運用本部の松川忠債券運用部 長は、「きのうの日銀金融政策決定会合の結果を受けて、中短期ゾーン を中心に相場がかなり上昇したので、これ以上買われるのは難しい感 じ。5年債利回りが0.2%を割り込み、10年債も0.75%近辺まで低下 したことから、いったん益出しの売りを出して、超長期ゾーンに移す 動きとなっている」と述べた。

東京先物市場で中心限月9月物は3営業日ぶりに反落。前日比2 銭高の144円38銭で始まり、一時144円46銭まで上昇。中心限月ベ ースで2003年6月17日以来の高値を付けた。しかし、その後は上値 が重くなり、午後に入ると下落に転じて、9銭安まで下げた。結局は 8銭安の144円28銭で引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物の324回債利回り は前日比0.5ベーシスポイント(bp)低い0.76%で始まった後、若干水 準を切り下げ、一時1bp低い0.755%と03年6月30日以来の低水準 を記録した。しかしその後は、徐々に水準を切り上げ、午後に入ると

0.5bp高い0.77%に上昇した。2年物の318回債利回りは横ばい

0.095%。5年物の105回債利回りは横ばいの0.175%で始まった後、

0.5bp高い0.18%で推移している。

超長期債が堅調。20年物の137回債利回りは一時2.5bp低い

1.565%と10年8月以来の水準まで下げた。30年物の36回債利回り は2.5bp低い1.78%と約1カ月ぶりの低水準を付けた。

20年や30年に投資妙味

パインブリッジの松川氏は、「中短期ゾーンはやや行き過ぎ感もあ るので、利回りが取れる20年や30年債への投資の方が、妙味がある と思う」と分析した。トヨタアセットマネジメントの深代潤チーフフ ァンドマネジャーは、「短いゾーンの金利がなくなっており、金利の低 位安定を前提として、長いゾーンに向かうというのも一つの手なのだ ろう」と述べた。

12日の米国債相場は上昇。同日実施された30年債の入札(規模 130億ドル)では、比較的安全な米国債への旺盛な需要を背景に最高 落札利回りは過去最低となった。米10 年債利回りは前日比4bp低下 の1.47%程度。一方、米国株相場は世界経済や企業業績への懸念が高 まり6営業日続落。S&P500種株価指数は0.5%安の1334.76。