欧州債:イタリア債が続落、格下げで-独債利回りは過去最低

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13日の欧州債市場でイタリア10年債 が続落し、利回りは6%を突破した。米格付け会社ムーディーズ・イン ベスターズ・サービスが同国の格付けを2段階引き下げ、格付け見通し を「ネガティブ(弱含み)」に据え置いたためだ。

イタリアがこの日実施した2015年償還債の入札では目標上限の35億 ユーロを発行、借り入れコストは低下した。これを受け、2年債は一時 の下げから上昇に転じた。比較的安全とされる資産を求める動きから、 オーストリアとベルギー、フランス、ドイツの2年債利回りはいずれも 過去最低を記録。オランダ2年債利回りは初めてゼロを下回った。

RIAキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、ニック・ス タメンコビッチ氏(エディンバラ在勤)は「格下げでイタリア国債が売 りを浴びた」と述べ、「海外投資家にイタリア国債の売却を迫る圧力は 高まるだろう」と続けた。

ロンドン時間午後4時35分現在、イタリア10年債利回りは前日比15 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の6.06%。一時 は6.08%まで上げた。同国債(表面利率5.5%、2022年9月償還)価格 は1.065下げ96.45。

ムーディーズはイタリアの景気見通しの悪化を理由に挙げ、国債格 付けを「A3」から「Baa2」に2段階引き下げた。

一方、イタリア2年債利回りは19bp下げ3.62%。一時は28bp上 昇した。3年債入札で平均落札利回りは4.65%と、6月14日の前回入札 時の5.3%を下回った。応札倍率は1.73倍。前回入札では1.59倍だっ た。イタリア政府は2019年、22年、23年に満期を迎える国債も発行し た。

ドイツ2年債利回りは前日比1bp低下しマイナス0.05%。ブルー ムバーグがデータ集計を開始した1990年以降の最低となるマイナ ス0.052%まで下げる場面もあった。5年債利回りは2bp下げ0.285% と、過去最低を付けた。

英国債

英国債相場は今週上昇し、週間ベースで2週連続高となった。ムー ディーズのイタリア格下げのほか、中国経済が4-6月(第2四半期) に6四半期連続で鈍化したことが材料視された。

英10年債利回りは1.54%と、前日からほぼ変わらず。前週末比では 5bp下げた。同国債(表面利率4%、2022年3月償還)価格 は121.965。12日には1.505%まで下げ、先月1日以来の低水準を付け た。

ブルームバーグと欧州証券アナリスト協会連合会(EFFAS)が まとめた指数によると、英国債の年初来リターンは3.6%となってい る。

原題:Italy’s Bonds Fall on Downgrade as German Yields Drop to Records(抜粋) Pound Rises to Strongest Since 2008 Versus Euro on U.K. Outlook (抜粋)

--取材協力:Masaki Kondo、Roxana Zega.

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