フォアグラ禁止に激怒の南仏-カリフォルニアにワインで報復

米カリフォルニア州がフランス料理 の有名な食材フォアグラの販売・生産を今月から禁止したことで、フラ ンス南部の政治家が報復措置としてカリフォルニア産ワインの提供をや めるようフランスのレストランに呼び掛けている。

フォアグラは、ガチョウやカモに強制的にエサを与え人工的に作り 出した脂肪肝。動物愛護団体などが支持し今月1日に発効した法律の 下、この珍味はカリフォルニア州で禁止され、多くのレストランのメニ ューから姿を消した。

ガチョウのフォアグラが名産の農業地域で、ピレネー山脈があるジ ェール県のフィリップ・マルタン総務会長は「フランスのすべてのレス トランにカリフォルニア産ワインの提供をやめるよう、私は求める。フ ォアグラ生産者、もっと広く言えばすべての食材生産者への支持を団結 して示そうではないか」と呼び掛けた。

オンラインでフォアグラを販売する米ミルポワによれば、フランス のフォアグラ生産量は年間1万6000トンを超え、世界販売量の3分の2 を占める。世界で生産される75%がフランス国内で消費される。

マルタン会長は、カリフォルニア州でのフォアグラ禁止で「ジェー ル県はおろか、フランスやカリフォルニア州の貿易収支に深刻な影響が 出るわけではないが、われわれは不公平な措置だと思うので、強いシグ ナルを送る必要があった」と11日の電話インタビューで説明した。

政治家が両国の食べ物をめぐる関係に立ち入ったのは今回が初めて ではない。2003年には、米軍のイラク侵攻に反対したフランスに米下院 が反応。下院のカフェテリアで売られるフレンチフライ(フライドポテ ト)を「フリーダムフライ(自由のフライ)」と言い換え、反仏感情を 示した例がある。

カリフォルニア州では今回のフォアグラ禁止に違反すれば、1日ご とに最大1000ドル(約7万9000円)の罰金が科される。

原題:California’s Foie Gras Ban Prompts French Call for Retaliation(抜粋)