ECB総裁:インフレ鈍化が予想より速い、利下げを正当化

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総 裁は12日、ユーロ圏のインフレは予想したよりも速く鈍化しており、先 週の利下げは正当化されるとの認識を示した。

ドラギ総裁はモロッコのカサブランカで、「インフレ率は直近の予 測で見込まれていたよりも早い時期に、われわれの目標である2%を若 干下回る水準に近づくだろう。こうした理由から前回の政策委員会で利 下げを決定した」と発言した。

ユーロ圏の6月のインフレ率は2.4%と、ECBが目標上限と見な す2%を上回ったものの、原油価格の下落と景気の減速を背景に来年に はこの水準を下回るとECBは予想する。同中銀は5日、主要政策金利 を過去最低の0.75%に引き下げ、中銀預金金利をゼロとした。

ドラギ総裁は「ユーロ圏のどの国にもデフレの兆候は見当たらな い」と指摘。インフレリスクは均衡しており「どちらの側にもバイアス を持たない」と付け加えた。

さらに、「ユーロは後戻りできない」と強調。財政および経済統合 を深化させるとの先月の欧州首脳会議の合意を「非常に目覚ましい一 歩」として評価した。

同合意に基づけば「国家の主権は将来的に弱まる」とも語り、「各 国が主権を共有することになる。さらにまとまった欧州となるだろう」 と付け加えた。

原題:Draghi Says ECB’s View on Slowing Inflation Justified Rate Cuts(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE