ECB:ユーロ圏景気見通しの下振れリスクが顕在化-月報

欧州中央銀行(ECB)は、警戒し ていた景気見通しに対するリスクが一部顕在化したことでインフレ圧力 が抑制され、今月の利下げ決定が促されたとの認識を示した。ECBは 5日の定例政策委員会で、政策金利を過去最低に引き下げている。

12日公表の月報でECBは「既に認識されていたユーロ圏の景気見 通しに対する下振れリスクが顕在化したことから、政策に関連する期間 のインフレ圧力はさらに抑制された」と解説した。ドラギ総裁の5日の 会見内容を踏襲した。

ECBは5日に政策金利を0.25ポイント引き下げ、過去最低 の0.75%に設定した。次回の政策決定会合は8月2日に開かれる。

月報でECBは「ユーロ圏の経済成長は引き続き弱い。不透明感の 高まりが信頼感とセンチメントへの重しとなっている」と指摘。欧州連 合(EU)の行政執行機関、欧州委員会によると、今年のユーロ圏経済 成長率はマイナス0.3%が見込まれている。

原油価格は2月末以降に約22%下落し、1年前の水準を10%下回っ ている。ECBは「潜在的な物価上昇圧力が引き続き抑制」されること から、インフレリスクは「おおむね均衡している」と説明した。

ECBはインフレ率が来年、同中銀が上限と見なす2%を下回ると 予想している。

原題:ECB Says Downside Risks to Economic Outlook Have Materialized(抜粋)

--取材協力:Kristian Siedenburg.

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