今日の国内市況(7月12日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場は 以下の通り。

●日本株6日続落、海外景気や円高懸念で輸出、海運売り

東京株式相場は6日続落。海外景気の先行き不透明感や為替の円 高進行に対する懸念から、輸送用機器や機械、ゴム製品など輸出関連 株が下落。海運、素材関連など景気敏感業種に売り圧力が高まった。

日本銀行はこの日の金融政策決定会合で、資金供給での札割れ多 発に対応する施策を一部講じたが、資産買い入れ等基金の総額、政策 金利などは現状を維持。会合結果が市場に伝わった午後早々に一時為 替が円安方向に振れたが、その動きは限定的で、その後は再び下値を 探る展開となった。

TOPIXの終値は前日比9.80ポイント(1.3%)安の747.49、 日経平均株価は同130円99銭(1.5%)安の8720円1銭。TOPIX の6日連続の下落は5月16日以来、約2カ月ぶり。

りそな銀行の戸田浩司チーフ・ファンド・マネジャーは「米国で 直近発表された経済指標や企業決算の内容が悪いなど、世界的な景気 先行き不安が強まる中にあって、短期筋が売るタイミングを見計らっ ていた」と指摘。日銀会合の結果が明らかになるまでは安易に売り込 めなかったが、「ひとまず会合を通過したことを受け、ショートに動い ている」と話した。

●債券上昇、日銀が購入資産見直し-5年・10年債は9年ぶり低水準

債券相場は上昇。日本銀行が金融緩和のために購入する資産の内 訳を変更したことを受けて買いが優勢となり、新発5年債と10年債利 回りは約9年ぶり低水準を付けた。

UBS証券の伊藤篤シニア債券ストラテジストは「短期国債買い 入れの入札下限金利の撤廃を受け、付利(日銀が金融機関の超過準備 に付与している利息)の引き下げが現実的な選択肢に入るとの見方が 市場で強まっている」と指摘した。その上で、「さらなる追加緩和を待 つ姿勢になる」と予想した。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物の324回債利回り は前日比0.5ベーシスポイント(bp)高い0.79%で開始。午後4時過ぎ には2bp低い0.765%まで下げ、前日付けた2003年6月30日以来の 低水準を更新。5年物の105回債利回りは0.5bp高い0.19%で始まり、 午後1時過ぎには1bp低い0.175%と03年6月以来の低水準を付けた。

●円が対ドルで79円台前半に上昇、日銀基金据え置きで値を戻す

東京外国為替市場では円が対ドルで1ドル=79円台前半に水準 を切り上げた。日本銀行がこの日に開いた金融政策決定会合では資産 買い入れ等基金の総額が据え置かれ、円買い圧力が戻る格好となった。

ドル・円相場は、午後零時50分前後に日銀会合の結果で同基金に よる資産買い入れ規模が40兆円から45兆円に増額されたと伝わると、 円売りが活発化。一時は79円95銭と、4営業日ぶりの水準まで円安 が進んだ。しかし、その後は基金自体の総額に変化がないことが浸透 し、79円30銭まで円が買い戻された。

バークレイズ銀行チーフFXストラテジストの山本雅文氏は、日 銀会合後の相場動向について、資産買い入れ額の拡大を受けてドル 高・円安が進んだが、基金の総額に変化はなかったので、間違った反 応だったと説明。「そもそもお金の量の部分では基金の全体的な拡大が ないので影響なし」だとし、「為替に明確に効くようなものではない」 としている。

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