【個別銘柄】下方修正の旭硝子急落、ベスト電急騰、海運下落率1位

きょうの日本株市場で、株価変動材 料のあった銘柄の終値は以下の通り。

輸出関連株:パナソニック(6752)が前日比4.5%安の556円、コマ ツ(6301)が3.7%安の1734円、トヨタ自動車(7203)が1.8%安の3025 円など。ブラジル、韓国の相次ぐ利下げで世界的な景気の先行き不透明 感が浮き彫りになる中、日本銀行はきょうの金融政策決定会合で、資金 供給での札割れ多発に対応する施策を一部講じたが、資産買い入れ等基 金の総額、政策金利などは現状を維持した。日銀会合後、一時円安方向 に振れた為替の動きは限定的で、海外製品需要の減退、円高定着による 厳しい採算性を懸念する売りに押された。

旭硝子(5201):6.8%安の483円。2012年12月期の連結営業利益予 想を1400億円から1000億円へ減額修正した。欧州地域で建築用ガラス需 要が想定を大きく下回ることが予想されるほか、ソーラー用ガラスは各 国の補助金制度縮小や競争激化が響き、表示デバイス用ガラス基板も製 品価格が下落しているなどとした。今期減益率は従来の16%から40%へ 拡大するため、業績の一段悪化が嫌気された。

ベスト電器(8175):12%高の172円。ヤマダ電機(9831)は同社 を買収する方針を固めた、と12日付の日本経済新聞朝刊が報道。第三者 割当をヤマダ電が引き受け、発行済み株式の過半を持つ筆頭株主になる という。野村証券では投資家向けメモで、今回の報道が正しければ、ベ スト電にとっては追加リストラの原資を確保できる一方、仕入れ条件の 改善にもつながるとの見方を示した。ヤマダ電は一時2.7%高まで上が ったが、結局0.1%安の3565円。

シャープ(6753):7%安の331円。シティグループ証券では、液 晶テレビの国内不振などから、4-6月期業績は営業赤字610億円、最 終赤字868億円だったもようと試算。足元の業績推移を勘案し13年3月 期の大型液晶と液晶テレビの予想を主に引き下げ、裁判和解金を特別損 失に含めたことで1株純資産は約11%減少するとし、目標株価を400円 から340円へ下げた。投資判断は「3(売り)」を継続。

海運株:日本郵船(9101)が5%安の189円、商船三井(9104) は4.2%安の253円など。海運が東証1部33業種の下落率1位。11日のば ら積み船の運賃指標となるバルチック・ドライ指数は前日比1.2%安 の1146と約1カ月ぶりに続落。また、12日付の日経新聞朝刊は主力の海 運市況の低迷が響き、郵船の13年3月期末の有利子負債残高が前期末と 比べ1000億円近く増えそうとも報じた。市況高による業績改善期待の後 退に加え、財務体質悪化を懸念する売りも加わった。

塩野義製薬(4507):4.5%高の1149円。抗エイズ薬「ドルテグラ ビル」の第3相臨床試験で、良好な結果が得られたと11日に発表。現在 4つの第3相臨床試験を行っているが、今回2番目となる試験で良好な 結果となり、今年度中に結果が発表される治療経験患者を対象とする残 り2つの試験結果にも期待が持たれる、としている。シティグループ証 券では、同剤は200億円程度の利益をもたらすと予想した。

スマートメーター関連:高岳製作所(6621)が7.6%高の171円、東 光電気(6921)が4.3%高の318円など。東京電力と原子力損害賠償支援 機構は、次世代電力計「スマートメーター」の仕様を全面的に見直す と12日付の日経新聞朝刊が報道。スマートメーターを東電独自の仕様か ら世界仕様に改めるとしている。国際標準に対応した開発・生産体制が 今後進展すれば、国内スマートメーターメーカーにとって海外市場に本 格進出する道が開けるとの期待感が広がった。

東宝(9602):2.6%高の1395円。ドラえもんなど映画の好調で3 -5月期(第1四半期)の連結営業利益は前年同期比57%増の90億円だ った、と11日に発表。前期比1.1%増の170億円とする13年2月通期計画 に対する進ちょく率は53%。野村証券では投資判断「買い」を継続し、 目標株価を1760円から1830円へ引き上げた。映画、演劇、不動産の3事 業が好調で強気スタンスを継続するとし、同証による今期の営業利益予 想を従来の210億円から235億円に上積みした。

野村総合研究所(4307):1.2%高の1774円。ゴールドマン・サッ クス証券は11日、投資判断を「中立」から「買い」に、目標株価を2100 円から2250円に引き上げた。野村ホールディングス向け売り上げの高水 準継続を織り込みに行く展開になる、と予想。市場では、野村証券向け プラットフォーム移行案件終了後、13年度以降も野村HLD向けが高水 準を続けるとの見方に懐疑的だが、証券にとってITは必要投資で、15 年度まで高水準を維持するとみている。

アタカ大機(1978):7.7%安の372円。日本証券金融は11日、アタ カ大機株について12日申し込み以降、銘柄別増担保金徴収措置を実施す る、と発表。貸借取引自己取引分、非清算参加者ごとの清算取次貸借取 引自己取引分に係る貸借担保金率を30%から50%(うち20%は現金)に 変更した。東証も12日から信用取引による新規の売り付け、買い付けに 係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)としており、売買人 気の後退を見込む売りが広がった。

サイバーエージェント(4751):5.9%高の21万6500円。モルガ ン・スタンレーMUFG証券は、新規「オーバーウエート」で調査を開 始した。同社の経営はインターネット産業の変化や発展に合わせ、コア となる事業ドメインを追加・変更するスピード感があり、ソーシャル系 2事業に成長余地があると評価。目標株価は25万円とした。

ダイヤモンドダイニング(3073):15%安の18万2600円。子会社が 展開する低価格新業態の「やきとり○金(まるきん)」が好調、単体で のグループ内譲受、業態変更などの効果で収益柱の飲食事業が増収増益 となり、3-5月期(第1四半期)の連結営業損益は1億8300万円の黒 字と前年同期の9300万円の赤字から改善した、と11日に発表。ただ、前 期比56%増の13億8600万円を見込む13年2月通期計画に対する進ちょく 率は13%にとどまり、計画未達が懸念された。

ブロッコリー(2706):3.2%高の130円。5月発売のゲームソフト 「うたの☆プリンスさまっ♪Debut」の売り上げが伸長、関連CDも好調 だった影響などで3-8月期(上期)の営業利益は従来計画の1億2000 万円から3億6000万円に上振れるもよう、と11日に発表。前年同期比で は58%減益が一転、25%増益になる見込み。

レイ(4317):8.2%高の199円。テレビコマーシャル受注が増えた 広告ソリューション事業、スタジオ編集業務が堅調だったテクニカルソ リューション事業ともに昨年の震災の反動もあり大幅増収、3-5月期 (第1四半期)連結営業利益は前年同期比4.1倍の3億5100万円だった と11日に発表。前期比43%減の5億1500万円とする13年2月期計画に対 する進ちょく率は68%で、業績上振れが見込まれた。

グラファイトデザイン(7847):10%安の3万6000円。日本で自社 ブランドシリーズの販売が堅調、米国での知名度向上や受注拡大などで 3-5月期(第1四半期)の連結売上高は前年同期比28%伸びたが、価 格競争の激化、円高などの影響があり営業利益は21%減の5700万円だっ たと11日に発表。前期比18%減の6億8800万円を見込む13年2月通期計 画に対する進ちょく率は8.2%にとどまる。