豪州:6月の雇用者数、4カ月ぶりに減少-失業率は悪化

オーストラリアの6月の雇用者数は 予想に反して4カ月ぶりに減少し、失業率は上昇した。欧州情勢の不透 明感が世界の成長を抑制する中、オーストラリア準備銀行(中央銀行) が9カ月で5度目の利下げに踏み切るとの観測に拍車がかかりそうだ。

豪統計局が12日発表した6月の雇用者数は前月比2万7000人減少と なり、5月の増加分(改定値2万7800人増)をほぼ帳消しにした。ブル ームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト25人の予想中央値では6 月は前月比横ばいが見込まれていた。失業率は5.2%と2カ月連続で上 昇。5月は5.1%だった。

トレーダーが78%の確率で来月の0.25ポイント利下げを織り込んで おり、豪ドルは値下がりし、1年物の豪国債利回りは過去最低水準に低 下した。今回の雇用統計では国内経済が地理的に二極化していることが 浮き彫りとなった。失業率は資源が豊富なウエスタンオーストラリア州 やクイーンズランド州で低下する一方、金融・製造業の中心であるニュ ーサウスウェールズ州やビクトリア州、サウスオーストラリア州で上昇 した。

RBCキャピタル・マーケッツのエコノミスト、マイケル・ターナ ー氏(シドニー在勤)は「豪経済統計の輝きは今日で終わった」と語っ た。

シドニー時間午後1時18分(日本時間同0時18分)現在、豪ドルは 米ドルに対して1豪ドル=1.0193米ドルと、統計発表前の1.0239米ドル から値下がり。1年物国債利回りは2.332%に低下した。

6月のフルタイム雇用者数は3万3500人減少、パートタイム雇用者 数は6600人増だった。労働力人口の割合を示す労働参加率は65.2%に低 下。前月改定値は65.4%。

原題:Australia Employers Cut Payrolls in June, Jobless Rate Rises (1)(抜粋)

--取材協力:Daniel Petrie.