ユーロ建てMMFの「ソフトな閉鎖」広がる見込み-フィッチ

欧州中央銀行(ECB)が中銀預金 金利をゼロに引き下げたことで新規資金受け入れ停止が相次ぐユーロ建 てのマネー・マーケット・ファンド(MMF)は、2008年の米国の MMFと同じ運命に直面している-。格付け会社フィッチ・レーティン グスはこう指摘する。

フィッチはユーロ建てMMFについて、プラスのリターンを確保す るため新規の投資資金を受け入れず、手数料が引き下げられた上に、ポ ートフォリオの満期まで新規資金の受け入れ停止が続くと予想した。同 社が格付けしているユーロ建てMMFの大半は満期が平均45日で、 MMFの60%が1カ月以内だという。

MMFで世界最大手のJPモルガン・チェースとゴールドマン・サ ックス・グループ、ブラックロックはECBが5日に中銀預金金利を引 き下げた後に欧州のMMFでの新規資金の受け入れを停止。ゴールドマ ンは、欧州短期金融市場が「未知の領域にある」と指摘した。

ロンドン在勤のアラステア・ソーウェル氏らフィッチのアナリスト はリポートで、「この環境での一部のMMFによる新規資金受け入れ停 止は既存の投資家を守る慎重な措置で、格付けに直接影響を及ぼすもの ではない」と説明、「一時的かつソフトな閉鎖のパターンが業界全体に 広がる」との見方を示した。

原題:Euro Money Market Fund Closures to Accelerate, Fitch Reports(抜粋)