ブラジル中銀が8会合連続利下げ、政策金利は過去最低の8%

ブラジル中央銀行は11日の金融政策 委員会で、8会合連続の利下げを決めた。世界の新興国市場で2番目の 規模を持つ同国の経済成長てこ入れを目指す。

トンビニ総裁率いる同中銀は、政策金利を0.5ポイント引き下げ、 過去最低の8%とした。決定は全会一致だった。ブルームバーグの調査 では、アナリスト59人中56人が今回の結果を予想。残り3人の予想は、 それぞれ0.75ポイントの利下げ、0.25ポイント利下げ、据え置きだっ た。

同中銀はウェブサイトに掲載した声明で「現時点でインフレ軌道へ のリスクは依然限定的だ。世界経済の脆弱(ぜいじゃく)性を考慮する と、外部セクターはこれまでのところディスインフレの影響をもたらし ていると委員会は認識している」とし、前回会合時と同じ内容を繰り返 した。

同中銀は昨年8月以降、計4.5ポイントの利下げを実施し、景気て こ入れを図っているが、1-3月(第1四半期)の成長率は0.8%と、 米国の半分未満の伸びにとどまっている。金融刺激策に加え、減税や政 府系銀行の融資拡大でも景気加速につながっていない。負債を抱える消 費者は厳しい雇用情勢で支出を減らしている。成長鈍化の結果、5月の インフレ率は1年8カ月ぶりに5%を下回った。

ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)のシニアエ コノミスト、エネストール・ドスサントス氏は中銀の決定前に電話イン タビューで、「ここ数週間の国内外の環境悪化で金融緩和の余地が広が っていることは疑いない」と述べ、「経済は中銀の想定通りの反応を見 せていないため、このサイクルがすぐに終わる可能性は低い」と指摘。 政策金利が年内に7%に低下すると予想した。一方、金利先物市場のデ ータに基づくブルームバーグの予想によれば、ブラジル中銀が政策金利 を少なくとも7.5%に引き下げるとトレーダーはみている。