小沢氏:反増税で野田政権揺さぶり-「きづな」と統一会派

消費増税関連法案に反対して民主党 に除籍された小沢一郎氏らが新党「国民の生活が第一」を結成した。代 表に就任した小沢氏は11日の「結党議員大会」であいさつし、増税法案 の撤回や脱原発を掲げ、野田佳彦政権と対決していく姿勢を鮮明にさせ た。参加議員は衆院37人、参院12人の計49人。新党は12日、衆院で「新 党きづな」(9人)と統一会派結成で合意した。

小沢氏は、民主党が自民、公明両党と消費増税で合意したことにつ いて「官僚の描くシナリオのままに野合を結び、国民との約束をすべて 反故にして衆院本会議で採決を強行した」と批判。現在の民主党は「政 権交代時の民主党ではなくなってしまった」と断じた。

参院で11日に審議入りした消費増税関連法案については「撤回させ るべく行動」すると宣言。原子力発電に関しても「過渡的なエネルギ ー」と位置付け、それに代わる新たなエネルギーの開発に努める「脱原 発の方向性」を鮮明にしていく考えを示した。

小沢氏は結党大会後の会見で、増税法案に反対しながら民主党内に 残った鳩山由紀夫元首相らとの関係について「考え方としては私どもと 同じ方向性であろうと思う。お互いに連携を取りながら、どういう方 法、何が国民のためになるのかという基準で力を合わせていきたい」と 連携の可能性を示した。

内閣不信任決議案

衆院の連立与党会派は民主党・無所属クラブ250人、国民新党・無 所属会4人の計254人。衆院は定数が480議席だが、欠員2人と通常は議 決に加わらない横路孝弘議長を除く残り477人の過半数は239人となる。 衆院で内閣不信任決議案を提出するには51人の勢力が必要だ。

小沢氏は12日昼、民主党在籍時から続けている自らを会長とする超 党派勉強会であいさつし、「党派、会派は、それはそれとして政治家と しての目指すところ、責任、使命というのはだれであれ同じだ。厳しい 時代を乗り越えることができるようにお互いに力を合わせて頑張ってい きたい」と訴えた。勉強会には民主党の山田正彦元農水相、小沢鋭仁元 環境相らも出席した。

この後、小沢氏は「新党きづな」の内山晃代表らと会談し、衆院で 統一会派を結成することで合意した。小沢氏らの会派は衆院で46人とな り、51人に近づく。

小沢氏は11日の会見で、衆院での内閣不信任決議案や参院での首相 問責決議案を提出する可能性について「現時点においてはそういうよう なことではなくて、大増税ということに対する参院議員の皆さまのより 多くの良識的な行動をぜひ望みたい。それがどうしてもかなわないとい う状況になってから、いろいろなことは考えるべき話だ」と指摘した。

獅子身中の虫

一方、12日の衆院予算委員会では、自民党の茂木敏充政調会長が鳩 山元首相らが民主党に残留していることに対して疑問を投げ掛けた。

茂木氏は鳩山氏らについて「獅子身中の虫だ。こんな状態、放置し ていていいのか」と指摘。これに対し、野田首相は「これからも一致結 束した対応ができるように、しっかりやっていきたい」と釈明した。茂 木氏は「獅子身中の虫」について「もともと仏教語だ。仏法を破り、害 をもたらすものは内部にいる。ぜひ参考にしてほしい」とも語った。

その上で、茂木氏が次の国政選挙のマニフェスト(政権公約)に消 費増税を盛り込むのか、とただした。首相は「国民生活に直結するテー マであり、国民生活のために約束としてマニフェストに明記したい」と 言明。増税反対の主張を続ける議員への対応についても「マニフェスト に明記することに賛同できないのなら公認の基準から外れる」と述べ た。