東レ:今期の資金調達計画17%増-B787向け炭素繊維増産に備え

東レの2013年3月期の資金調達額は 最大700億円と前年度に比べ17%増加する見通し。最先端旅客機ボーイ ング787の生産本格化に伴い、同機の軽量化を支える炭素繊維複合材 の需要が高まっており、世界的な炭素繊維増産投資などに振り向ける。

東レの真野充治財務部長によると、700億円のうち200億円は普通社 債(SB)、残りは銀行借り入れで賄う計画。長期金利が0.4%台に低 下した03年以来の普通社債発行で、利率は10年物国債に13bp上乗せし た水準。12日に決まった発行条件は利率が0.925%となり、同社の10年 債としては初の1%割れとなった。

同社の今期の設備投資額は減価償却費を6割上回る1170億円の見通 しで、2014年3月期までの3年間に3500億円の設備投資を計画。同社 は15年までには日本、米国、フランス、韓国の炭素繊維設備増強に450 億円を投じ、生産能力を現在の5割増の2万7100トンに拡大する。

真野財務部長は、9年ぶりのSB発行について、「常にSBとシン ジケートローンの条件を比較し、この9年間はシローンの方が条件が良 かったが、SBがよくなってきた」と述べ、長期金利の低下と良好な需 給環境から調達資金の一部をSBに切り替えた。今回の調達金利は3月 末時点の長期借入平均利率1.29%より低く、同社SBの平均クーポ ン1.81%を押し下げることになる。