米国債:10年債利回りが最低付近、入札やFOMC議事録で

11日の米国債市場では10年債利回り が過去最低水準に迫った。この日実施された10年債入札(210億ドル) で最高落札利回りが過去最低だったほか、米連邦準備制度理事会 (FRB)が公表した連邦公開市場委員会(FOMC、6月19-20日開 催)の議事録で、追加行動を取る必要が恐らく出てくるとの認識を示し たメンバーが数人いたことが材料となった。

入札では年金基金や保険会社を含む機関投資家からの需要が強かっ た。入札結果によると、最高落札利回りは1.459%。ブルームバーグが まとめた入札直前の市場予想は1.518%だった。前回の最高落札利回り は6月実施時の1.622%だった。

クレディ・スイスのストラテジスト、カール・ランツ氏は「世界的 に質の高い債券への買いが見られる」と述べ、「欧州の状況が改善せ ず、米国の経済統計も景気の弱さを示す中で米国債の需要は強く、今後 も続くだろう」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後4時32分現在、10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)上げて1.51%。一時は1.45%と、6月1日に記録した過去最 低の1.4387%に迫った。同年債(表面利率1.75%、償還期限2022年5 月)価格は2/32下げて102 6/32。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値では、年末ま でに10年債利回りは1.9%に上昇する。

入札結果

入札結果によると、投資家の需要を測る指標の応札倍率は3.61倍 と、2010年4月以来の最高。前回の3.06倍を上回った。過去10回の平均 値は3.07%となっている。

プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)以外の直接入 札者の落札比率は45.4%であらゆる利付き国債入札の中で過去最高。落 札規模は95億3000万ドル。前回よりも51億6000万ドル多かった。

CRTキャピタルのストラテジスト、デービッド・エーダー氏は、 この需要がどこから生じているのか「分からない」と述べ、「規模を考 えると、大勢の投資家が偶然にも応札したということではないだろう。 単独か少数の投資家による取引だとみている」と分析した。

今年に入り、10年債入札における直接入札者の落札比率は平均 で21.1%。30年債は14.9%となっている。

間接入札の比率

外国の中央銀行を含む間接入札の落札に占める比率は40.6%だっ た。10年債入札過去10回の平均値は42.2%となっている。プライマリー ディーラーが落札した比率は14%と、あらゆる利付き国債入札の中で最 低だった。

米財務省は12日に30年債(130億ドル)の入札を実施する。

FOMC議事録によると、「数人のメンバーは、十分な雇用の伸び を促進し、インフレ率が委員会の目標に確実に沿うようにするため、追 加の刺激策が必要になる公算が大きいとの見解を表明した」と記され た。

短期債を売却し期間が長めの証券を同額購入するオペレーションツ イスト(ツイストオペ )に基づき、米金融当局はこの日、償還期 限2018年7月から2019年6月までの証券47億7000万ドルを購入した。

原題:Treasuries Approach Record Low After Note Auction, Fed Minutes(抜粋)

--取材協力:Susanne Walker.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE