FOMC議事録:追加刺激が必要になる公算、一部メンバー

米連邦準備制度理事会(FRB) が11日公表した連邦公開市場委員会(FOMC、6月19-20日開催)の 議事録によると、雇用を促進しインフレ目標を達成するため、金融当局 は追加行動を取る必要が恐らく出てくるとの認識を数人が示した。

議事録では、「数人のメンバーは、十分な雇用の伸びを促進し、イ ンフレ率が委員会の目標に確実に沿うようにするため、追加の刺激策が 必要になる公算が大きいとの見解を表明した」と記された。

このほか、参加者2人が追加の債券購入は適切だと指摘した一方 で、別の2人は失業の減少で「満足のいく進展」が見られないか、下振 れリスクが増大した場合に追加購入は正当化されると主張した。メンバ ーらはまた、欧州債務危機に端を発する世界的な市場の緊張が4月の会 合以降に高まったと指摘。さらに、「米財政政策は予想されていたより も収縮的」になるとの見解を示した。

FOMCは6月の会合で、保有する米国債の平均残存期間の長期化 を図るオペレーションツイスト(ツイストオペ)の延長を決定。バーナ ンキFRB議長は会合後の記者会見で、「労働市場が継続的に改善しな ければ、追加行動を取る準備を適切に行う」と言明した。

追加緩和のリスク

議事録では追加緩和に伴って生じ得るリスクについても示された。 幾人かのメンバーは、米国債を過度に購入すれば、「いずれかの時点で 米国債市場の機能低下につながり、政策の意図した効果を弱める恐れが ある」と説明した。

その上でメンバーらは、そうした市場機能の低下が起きるリスクは 現在のところ小さく、ツイストオペの延長によるプラス効果の方がリス クを上回るとの認識で一致した。

また数人のメンバーは、どの程度購入すると米国債市場を混乱させ ることになるのかについて、「より明確な理解の一致が得られれば有益 だ」と指摘した。

参加者は、市場ではユーロ圏のソブリン債や銀行をめぐる懸念が高 まっていることから、経済の下支えとしての金融環境の役割が低下して いると説明。また欧州の緊張状態が米国に波及する可能性があるとした 上で、「実際に波及するような場合に対応できるよう十分な準備を整え ておくことの重要性」を指摘した。

さらに幾人かのメンバーは、金融当局が「より緩和的な金融情勢を 促し、一層力強い景気回復を支援するため、新たな手段の開発を模索す るべきだ」と主張した。

原題:A Few on FOMC Said More Stimulus Probably Will Be Needed (2)(抜粋)

--取材協力:Craig Trudell.

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