「MRJ」100機受注、三菱航空機が米スカイウェストから

三菱重工業子会社の三菱航空機は開 発中の小型ジェット旅客機「MRJ」100機の受注契約で米スカイウエ ストと基本合意したと発表した。リストプライスで総額42億ドル (約3350億円)規模の契約となる。納入は2017年に開始する予定。スカ イウエストの購入が確定すれば同社は計230機の受注を獲得したことに なり、今後の開発に向け弾みがつきそうだ。

三菱航空は英国で開催中のファンボロー航空ショーで11日に発表し た。発表資料によると、両社は数週間内をめどに正式契約を締結する予 定。納入は20年末までに完了する計画。スカイウエストは米国でリージ ョナルエアラインを2社保有する持ち株会社で、リージョナル運航では 世界最大規模。現在は725機のリージョナル機で事業を展開している。

MRJの受注はこれまで、全日本空輸から25機、米トランス・ステ ーツ・ホールディングスから100機、香港をベースとする航空機リー ス・整備会社であるANIグループホールディングスから5機。昨年6 月のANIを最後にほぼ1年間、新規受注を獲得できておらず苦戦して いた。今回の100機が確定すれば09年のトランス・ステーツと並ぶ大型 受注となる。

三菱航空機は4月、製造工程や開発の遅れなどを理由にMRJ完成 までの計画を延期すると発表。試験飛行を従来の12年4-6月から、13 年の10-12月に、初納入を14年1-3月の予定から、15年度の半ば-後 半にずらすとした。今回の延期は09年の追加設計作業のために計画を延 長して以来2度目となる。

三菱航空機の江川豪雄社長は航空ショー前の6月29日、ブルームバ ーグ・ニュースとのインタビューでMRJの受注について、2013年10 -12月期に予定している試験飛行までにこれまでの受注数の約2倍に相 当する最大250機程度を目指すと語っていた。

MRJは国産旅客機としては戦後初のYS-11以来約50年ぶりの開 発となる。炭素繊維複合材料を活用し、機体の軽量化を図るなど最先端 の素材や技術による工夫で、従来の同型機より約2割以上燃費を向上さ せる計画。カナダのボンバルディアとブラジルのエンブラエルがほぼ寡 占している小型ジェット機市場に、三菱航空は最新技術を駆使し挑む。

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