危機は金融市場でのユーロの役割低下させていない-ECB

欧州中央銀行(ECB)は、債務危 機は国際金融市場におけるユーロの役割を低下させてはいないとの見解 を示した。

ECBは11日にユーロに関する報告書を公表。その前文でドラギ総 裁は「ユーロ圏ソブリン債危機が金融市場の幾つかの分野に影響し多く のユーロ導入国の国債に対する域外投資家の買い意欲が減退したにもか かわらず、ユーロの国際的な役割は2011年に、他の主要通貨との比較に おいて、相対的にしっかりしていた」と説明した。

債務危機が拡大しイタリアやスペインに波及する中で、ユーロは昨 年7-12月(下期)に11%下落。ECBの報告によると、11年の外国為 替取引に占めたユーロのシェアは40%でほぼ変わらず、世界の外貨準備 での割合は約25%だった。同時に、債務危機は「ユーロ建て外貨準備の 構成に影響を及ぼした」とECBは指摘。11年下期には「ユーロ圏の特 定の国」の国債に対する域外からの関心の「急激な低下」が見られ、ユ ーロ圏全体に対しても「緩やかな低下」があったと付け加えた。

その上で「全体としては、ユーロ圏諸国の国債への域外からの需要 を示す証拠があり、ソブリン債危機がユーロの地位を損ねてはいないこ とを示唆している」と結論付けた。

原題:ECB Says Tumoil Crisis Hasn’t Hurt International Role of Euro(抜粋)

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