JPモルガンCEOがアナリストと対峙へ-決算後に異例会見

米銀JPモルガン・チェースのジェ イミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は週内に、信頼回復を賭け てアナリストらとの会見に臨む。デリバティブ(金融派生商品)取引に よる損失問題を受けた株価下落で時価総額390億ドル(約3兆1000億 円)を失ったほか、ウォール街きってのリスク管理手腕を買われていた 同CEOの評判も地に落ちた。

JPモルガンは13日に4-6月(第2四半期)決算を発表する。ダ イモンCEOは通常の電話会議と異なり、2時間にわたりニューヨーク の本社でアナリストらの質問に答える。損失の額やダメージ悪化を食い 止めるための措置などについて答える見込みだ。同行は米エネルギー市 場操作の疑いで調査も受けているほか、銀行間金利操作・談合問題での 世界的な調査でも情報提出を求められている。

調査会社SNLファイナンシャルのアナリスト、ナンシー・ブッシ ュ氏は、JPモルガンに対する「見方が突如、一変した」と指摘。「銀 行業界を30年間見てきたが、ひとたび輝きを失うと取り戻すのは極めて 難しい。ダイモン氏のように重要人物に祭り上げられてしまっていると 特にそうだ」と話した。

米紙ウォールストリート・ジャーナルはJPモルガンがトレーディ ング損失にかかわっていた幹部に支給した巨額の株式報酬の返還を要求 する計画だとし、それについて13日に発表する可能性があると報じた。 同行の計画に詳しい関係者の話として伝えた。

同紙はまた、第2四半期に計上される問題の取引による損失は50億 ドル強で、同四半期の損益はプラスになるだろうとも報じている。この 取引からの将来の損失は10億ドル未満で、市場の動向によっては利益に 転じる可能性もあるとしている。ポジションの80-90%は解消されたた め、JPモルガンは損失限定に自信を持っているとも関係者らは述べて いるという。

同紙によるとまた、JPモルガンは内部調査の結果、リスク管理の 失敗は単発的なものだったとの報告も発表する見込み。JPモルガンの 広報担当、ジョゼフ・エバンジェリスティ氏はコメントを控えた。

フィラデルフィア連銀の元審査官で現在はFBRキャピタル・マー ケッツのアナリストのポール・ミラー氏は13日の決算について、「誰も 純利益など気にかけないだろう」として、「知りたいのは純粋な損益、 これまでと将来に生じ得る損失の規模、問題の取引解消の進展状況、 CIO部門からの利益への寄与などだ」と話した。CIOは損失につな がった取引を行っていたチーフ・インベストメント・オフィスを指す。

原題:Dimon Risk Reputation on Line as JPMorgan Faces Analysts on Loss(抜粋)

--取材協力:Tom Keene.