今日の国内市況(7月11日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場 は以下の通り。

●日本株は5日続落、世界景気や円高懸念し輸出関連安い-資源も売り

東京株式相場は、小幅ながら5営業日続落。欧州債務問題に対する 先行き警戒感が根強い中、世界景気の減速を懸念した売りに押された。 為替市場でのユーロやドルに対する円高進行も不安視され、電機や自動 車といった輸出関連株が安い。原油など商品市況の下落を受け、鉱業や 石油関連株も下げた。

TOPIXの終値は前日比1.31ポイント(0.2%)安の757.29、日 経平均株価は同6円73銭(0.1%)安の8851円。

富国生命保険の山田一郎株式部長は、「バリュエーションは割安だ が、海外の環境が悪過ぎてなかなか押し目買いを入れにくい」と指摘。 為替の円じり高も不安材料で、「対ドル80円の節目を上回る円高・ドル 安局面では、輸出企業の業績警戒感が強まってくる」と話した。

●債券上昇、長期金利が約9年ぶり低水準-超長期債の需要好調が支え

債券相場は上昇し、長期債利回りが約9年ぶりの水準に低下した。 前日の30年債入札で投資家需要の強さがあらためて確認されたことで、 超長期債を中心に買い安心感が広がった。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物の324回債利回りは 横ばいの0.795%で始まり、午前10時過ぎに0.5ベーシスポイント(bp) 低い0.79%に低下。午後にかけて同水準で推移し、午後2時過ぎには 1bp低い0.785%と、新発10年債利回りとしては2003年6月30日以来の 水準まで切り下げた。5年物の105回債利回りも0.5bp低い0.185%と03 年6月以来の低水準を付けている。

JPモルガン証券の山脇貴史チーフ債券ストラテジストは、「きの うの30年債入札が好調だったことが支援材料になっている。これまで中 長期債の需給は良かったものの、超長期債は出遅れていて重たい展開だ った。しかし超長期債の需給が改善しており、投資家からの買いが入っ ている」と説明している。

●円が底堅い、リスク回避くすぶり対ユーロで一時5週間ぶり高値更新

東京外国為替市場では円が底堅く推移した。欧州の恒久的救済基金 をめぐる不透明感などを背景にリスク回避の流れがくすぶり、相対的に 安全な円は買いが先行する場面も見られた。

午後4時34分現在のユーロ・円相場は1ユーロ=97円37銭前後。一 時は97円10銭を付け、6月5日以来のユーロ安・円高水準を更新する場 面があった。ドル・円相場も1ドル=79円半ば付近から一時79円24銭ま で円が強含み、同時刻現在は79円34銭前後。

JPモルガン・チェース銀行債券為替調査部の棚瀬順哉チーフFX ストラテジストは、「先週以降でみてもドルと円が強くてクロス円(ド ル以外の通貨の対円相場)下落という感じになっているし、欧州に関し ても今週に入ってから特にポジティブなニュースが出てきたということ はないので、リスクオフの流れ自体は基本的に変わっていない」と指摘 した。