ゴールドマンやJPモルガンにも適用するスワップの定義承認

米国のデリバティブ(金融派生商 品)監督当局は10日、米金融規制改革法(ドッド・フランク法)の下で 規制の対象となるスワップ取引の定義を承認した。過去30年間、規制の 網がほとんどかからなかった648兆ドル(約5京1400兆円)規模の市場 に政府の監視の目が注がれることになる。

米商品先物取引委員会(CFTC)と証券取引委員会(SEC) は、金利とクレジット、商品などのデリバティブ(金融派生商品)がど こでスワップ取引と見なされるかという定義を初めて明確にした。分類 の定義が今回正式に承認されたことで、JPモルガン・チェースやゴー ルドマン・サックス・グループ、カーギルなどの企業に商品の公開取引 を拡大させ、担保基準を引き上げるルールが実際に発動される。

CFTCのゲンスラー委員長は10日のブルームバーグテレビジョン とのインタビューで、「米国民にとってこれらの市場に透明性をもたら す意味は大きい。ディーラーが登録され、国民のリスク軽減につなが る。議会が用語の定義をもっと明確にするよう求め、われわれはそれを 実行した。2カ月後にはドッド・フランク法の多くの部分が発効する」 と語った。

スワップに該当する場合、ドッド・フランク法が求める報告やクリ アリング(決済)、トレーディング、記録保持に関する約20の規制の適 用が9月にも開始される。生命保険と損害保険、リテール(小口)取引 のほか、消費者向け住宅ローンの金利キャップと住宅用ヒーティングオ イル(暖房用油)契約は適用除外となる。

原題:Definition of ‘Swap’ Triggers U.S. Oversight of Global Market(抜粋)

--取材協力:Peter Cook.