上野動物園のパンダの赤ちゃん死ぬ、肺炎で-100億円経済効果も夢

上野動物園で5日に生まれたジャイ アントパンダ「シンシン」の子どもが11日午前8時半に死んだ。赤ちゃ んパンダブームが東京にもたらすはずの経済効果は100億円という推計 もあり、株式市場に影響が出た。

同動物園がウェブサイトで発表したところによると、死因は肺炎。 赤ちゃんパンダが午前7時半にシンシンのお腹の上であおむけの姿勢に なっていたため、取り上げたところ心肺停止状態だったという。保育器 に収容し心臓マッサージなどを施したが、助からなかった。

関西大学大学院教授の宮本勝浩教授(経済学)は「日本経済への影 響は大きい。いろいろなことでマイナス影響が出るだろう」とコメント した。

宮本氏の試算によると、赤ちゃんパンダの東京への経済効果は年 間100億円。動物園の入場料のほか、ぬいぐるみやパンダグッズの販 売、デパートでのレストランやTシャツの売り上げ、遠方からの観光客 の宿泊や、タクシー・電車交通費などを基に算出した。

宮本氏は「東北からも癒やしと心の栄養を求めてたくさんの人が東 京に来ると考えられていた」と指摘。東京では「ディズニーランドやス カイツリーなどほかの観光地にも訪れる可能性は高く、経済効果が予期 できていた」と述べた。

赤ちゃんパンダが死んだという報道に、株式市場も敏感に反応し た。上野動物園近くに本店のある中華レストラン運営の東天紅の株価は 下げ幅を拡大し、前日比10%安の153円で取引を終了。西洋料理の精養 軒株も11%安の407円で引けた。りそな銀行の戸田浩司チーフ・ファン ド・マネジャーは「分かりやすい銘柄として売られた可能性が高い」と 述べた。

赤ちゃんパンダの母親のシンシンは、昨年2月にオスのリーリーと ともに日本に到着。同4月から一般公開されている。

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